ボーイング社と共同開発した「XR 16」シリーズ
デザイン自体は前モデルを踏襲している「XR 16」ドライバー。新モデルはボーイング社と共同開発したというヘッドの形状が特徴だ。クラウンにある突起を「スピード ステップ クラウン」と言い、ヘッド周りの空気の流れを整流し、ヘッドスピードの低下を防ぐ効果があるのだ。「XR PRO」は「XR」よりもヘッドが小ぶりでソール後方にウエイトが搭載されているアスリートモデルになっている。
「XR 16」の特徴は“弾き”の良さと“初速”の速さ
構えた感じでは「XR」は大きめヘッド特有の安心感がある。マット塗装で強そうなイメージだが、振ってみると軽く振り抜けて、力む必要はまったく感じない。そして気持ちのよい打感なので、打っていて楽しさを感じる。純正のシャフトもクセのないしなりで、振り抜きも軽く、何球打っても疲れない。芯を外しても弾きの良さは変わらなく、スウィートエリアも広いようだ。
大きく曲がる球筋は出にくく、持ち球がスライスでもシャフトが走ってくれるので、適度につかまえてくれる。インパクト付近でシャフトがヘッドを加速させ、ボールもつかまえてくれるような印象だ。
投影面積も大きくて、ややシャローなシルエット。「XR」は球を上がりやすくして、やさしいドライバーに仕上がっている。上半身はリラックスしてスムーズにフィニッシュまで振り抜けば、ロフト通りのキレイな球筋で飛んでいく。
「XR PRO 16」はシャープな打感に強弾道で前へ
「XR PRO」は見た目もギュッと締まっていてよりシャープな印象を持つことができる。マット塗装の強そうなイメージは「XR 16」ドライバーと同じだ。打つとシャープな打音だが、かなりの強弾道で飛び出した。打感は硬すぎず、中弾道で風にも強い。
スピン量が少なめの中弾道を描くので、もう少し球の高さが欲しい人は、ネックのカチャカチャをいじって少しロフトを寝かせてみるといいかもしれない。スピン量が増えすぎることもなく、やや高弾道の重い球筋でで飛んでいくぞ。また、左に飛んでいきにくい。決してつかまりが悪いわけではなく、操作性は高いのに左への引っかけやチーピンが出にくいのだ。ヘッドスピードが43m/s以上のゴルファーにオススメのドライバー。
叩けるハードヒッターでも、フィニッシュまで一気に振り抜けるヘッドスピードの速いタイプでも満足できるヘッドに仕上がっている。シャフトは「XR」に比べて0.5インチ短い仕様。その分、シャフトの挙動は締まっている。