これはアッパレ! 「ゼクシオ エイト」の振りやすさ
12月7日に発売されるダンロップの「ゼクシオ エイト」。今回は、一足速くモンスタークラブの最新作を徹底試打する。前作からどのように進化したのか? 我々アマチュアが知りたいことを全部載せようと思う。
まずは構えたときの顔の見え方をチェック。クラウンのフェースよりに2本の「V字」のような塗装が施されているのがわかるだろうか? これは今モデルから採用されたもので、フェースを大きく見える効果を発揮してくれるのだ。また、偏光塗装になっており、見る角度や光の強弱によってクラウンとシャフトの色が違って見えるなどの細かい工夫がなされている。さらに、ヘッドを従来モデルよりも1グラム重くなったことで、インパクトが強くなり、ボール初速も速くなった。
フェース面はシャロー(薄い)で、いかにもボールが楽に上がってくれそう。それでいてヘッドサイズは、今どきのドライバーらしく460ccもあるわけだから、当然、構えた時にはヘッドが大きく見える。これもゼクシオらしい安心感につながるというわけだ。
そして、心地よい「ゼクシオサウンド」といえる打球音は健在。何とも言えない高く澄んだ音は、打つ者を気持ちよくさせてくれる。しかも芯を少々外しても、たいして音が変わらない。「打感は打音に大きく左右される」ので、音が変化しないということは、打感の変化も感じにくいということ。これが「芯が広い」=「やさしい」と感じさせる一因だ。
さて、打球はというと、よく「つかまり」、そして「高弾道」。どちらもドライバーをやさしくしてくれる要素なので、スライスで悩む人、キャリー不足で距離をロスしている人に心強い武器になってくれるはず。一度「ゼクシオ」を手にしたら、もう戻ることができないのではないか、と思うほどの振りやすさだ。
飛距離も十分で安定感もある。振り心地、打音も気持ちいいとくれば、当然、スコアにも好影響が出るはず。ひとつ注文をつけるとするなら、先代との変化を感じにくいところか。しかし、このブレない姿勢こそが、長年王国を築いてきた大基本。王者ならではの“進化のスタイル”と言えるのではないだろうか。
世界で戦う松山英樹も試打して「意外と使えそう」と言ったというほどの出来栄え(月刊ゴルフダイジェスト1月号にて紹介)。「ゼクシオ エイト」の完成度は、今回も間違いなく高い!