ウェッジを足して
球種を増やす
1本のウェッジでアレコレと打ち方をいじるのではなく、ウェッジをもう1本加えてしまえば、打ち方は変えていないのにアプローチのバリエーションが増えるんだ!
PGAツアーで戦う選手の多くが、60度、もしくはそれ以上寝ているロブウェッジを入れている。
写真はリッキー・ファウラーのウェッジ。日本ツアーの選手は到底入れていないような「62度」を使っているのだ。PGAツアーに詳しい内藤雄士プロコーチはこう語る。「厳しいセッティングを戦い抜く米ツアーでは”60度を入れる文化”があるんです。
米国のコースのグリーン周りには、どうしてもボールを上げなければならない場所が存在します。日本ではそういうシチュエーションは少ないし、ボールを上げなければならない状況になったら、ウェッジを開いて対応する。日本人は器用ですから、そういうことができるんだと思います。
一方で米国では、小細工せずにロフトを寝かせたロブウェッジを使って球を上げ、止めるというセオリーが根付いているんです」
欠かせないロブウェッジ①
ショートサイド
上のダスティン・ジョンソンは、グリーンエッジからピンまでが近いアプローチショット。このような状況に直面するケースが少なくないので、ロフトが寝ているロブウェッジで、球をできるだけ飛ばさずに止めたい。
欠かせないロブウェッジ②
高く上げたいとき
PGAツアーの高速グリーンでは、ボールを上から落としていかないとなかなか止まらないケースがある。このアダム・スコットのように、ロフトが大きいウェッジを鋭く振り抜くことで、スピンをかけてランを抑える打ち方も必要になる。
欠かせないロブウェッジ③
シビアな落とし場所
このマキロイも、ピン至近の場所からアプローチしている。グリーンの傾斜がキツく、タイトなピン位置だと、狭いエリアに落として止めなければ、3パットの危険や、下手をすれば池に転がり落ちる危険もはらんでいる。点で狙ってふわりと落とすアプローチショットには、ロブウェッジを使うというのが彼らの考え方にあるのだ!
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