番記者N村からサイバーエージェントで優勝した福嶋浩子プロの優勝の裏側をお届けします。
優勝争いのプレッシャーも初めての体験。自分の体がどうなっているのか。「13番くらいから何をやっているのかよくわかっていなかった」と福嶋プロ。
最終18番でピンに当たるナイスショットもバックスピンでグリーンをこぼし寄せワンのパーでキム・ハヌルとプレーオフに突入した。
体がだるくて動かない
「自分ではさっきまでと同じようにスウィングしているつもりなのに、体が思うように動きませんでした。体がだるい、重いく感じました」プロになってから初めての優勝争いに自分に何が起こっているのかすべてが初めての経験だった。
「よく聞く体がガチガチになって硬くなると思っていた。私の場合は体がだるくなって重く感じました。姉のおかげで様々な分野の一流選手の方から話は聞いていた、でも自分ではどうすることもできませんでしたね」
そしてキム・ハヌルプロとのプレーオフに突入した。「プレーオフもプロになってから、もちろん初めての経験でした。でも負けても2位は確定してるからそれほど緊張はしませんでした」
ハヌルのティショットはFWセンターにナイスショット残り約80ヤードもない絶好のポジション。福嶋のティショットは左サイドへやや引っかけたがFWに転がって戻ってきていた。残り約130ヤードやや左足下がり。ハヌルとは約50ヤードの差があった。
福島の8番アイアンで打ったセカンドショットはピンの左サイド5mをとらえた。ハヌルのセカンドショットはグリーンをわずかにオーバーし奥からパターでアプローチ、約1mに寄せる。福嶋のバーディパットはOKに寄せてお先にパーでホールアウト。
ハヌルが1mを外し優勝が決まった。「キャディのジョンさんに、勝ったよ! と言われても、何がなんだかわからなかった。
まさかハヌル選手が外すと思っていなかったので。今思い出してみても、なんだかボーっとしてしまい不思議な気分でしたね」
あんな人に負けたのかと
言われたくない
「まぐれでもいいから優勝したいと思っていました。あれはまぐれだったねと言われてもいいから優勝したいと思っていましたが、選手としてやっている以上それは違うと今では思える。
その週の出場プロのNo.1になったわけですから、その選手たちに対して恥ずかしくない人間でありたい、あんな人に負けたのかと思われるような人間にはなりたくない。
自分で言うのも変なのですが、マネージャー気質なところがあって周りのことが一番に気になってしまうんです」
この経験を活かして
次の優勝争いが楽しみ
「自分ではいつも通りストロークしているつもりなのにオーバーしたりショートしたりと初めての経験で思うようにプレーできなかった。次は同じような場面でどうなるのかすごく楽しみです」と頼もしい言葉が聞けた。
次の目標は?「最初は予選通過が目標でした。次は日本女子オープンに出たいとやってきました。次はTOTOジャパンクラシックに出て世界のプレーヤーと一緒に戦いたいと思っています」
38歳で初優勝し女子ツアー初の姉妹優勝を成し遂げた福嶋浩子プロ。今後の活躍に期待しています。ありがとうございました!
福嶋浩子プロのクラブセッティング
今年からクラブを一新。打ったフィーリング通りの飛距離と方向性を重視して仕上げた。
アプローチは大好きだというSWは少しワイドソールのプロトタイプ。パターはアンカリング規制を受けて短尺も試したが長尺に戻し体に触れないように対策した。
DR:キャロウェイゴルフ グレート ビッグバーサ ドライバー (ロフト:9度)
FW:キャロウェイゴルフ XR 16 フェアウェイウッド (3番・5番・7番)
UT:キャロウェイゴルフ XR OS ユーティリティ (4番・22度、5番・25度)
6I~PW:キャロウェイゴルフ APEX アイアン
GW・AW・SW:キャロウェイゴルフ MACK DADDY 3 ウェッジ BLACK (48度、52度) 、AKIRA プロトタイプ H-158 WS(58度)
PT:オデッセイ ホワイト アイス テロン