高速ヘッドで高弾道に飛ばせるFW
ピンから登場した「G FW」と「G SF TEC FW」。どちらも前作同様、空気の流れを整えてヘッドスピードの低下を防ぐ「タービュレーター」が付いており、構えやすさにもつながっている。今回の試打はどちらも5Wを使用して実証した。同じ番手だがロフトが1.5度も異なる両クラブ。果たしてどのような特徴があるのだろうか?
「G FW」は芯でとらえやすい
前作の「G30」に比べ、リーディングエッジの出っ張りが少なくなってすっきりした今作。極限まで地面に近くしたことで、ボールにコンタクトしやすくなったという。構えたときのヘッドの座りがよく、スムーズにアドレスに入ることができるのが好印象だ。
シャローなフェースで球を上げやすく、見た目のイメージから左への引っ掛けがないので、強く振っても安心だ。球筋は強めの高弾道、多少の悪いライからでもしっかりボールを拾ってくれて、頼もしい武器になりそうだ。
やさしく飛ばしたいなら「SF TEC」
「SF TEC」の方も極限までリーディングエッジをそぎ落としており、ヘッド形状が平べったく大きく見える。ヘッドの形自体も丸みがあって安心感がある。平べったいのでボールが浮いている時には「下をくぐってしまうのではないか」と心配したが、縦方向にもフェースの厚さがあり、スウィートスポットが広くしっかりボールをとらえてくれた。
ロフトが19度ある分、「G FW」よりも球が上がりやすい。ロングのパー3の時にティアップしても、距離のあるセカンドのように地面から打っても、しっかりボールを芯でとらえてくれるやさしいクラブだ。
しなりと弾きのよい純正シャフト
今回は「ALTA J50」(S)という純正シャフトを試打。ピンの純正シャフトだが、軽くて振りやすい。純正シャフトというと、ヘッドスピードがある人がしっかり打つと「フニャ」っとした感じがあったりするが、「ALTA J50」にはそのような感覚はない。ヘッドスピードが高くなくてもしなりを感じ、飛ばせるという幅広いゴルファーに対応しているシャフトだ。
また、両モデルともネック部分にロフト調整機能がついているので、±1度までロフトを調整できる。ロフトを立てたり寝かせたりして、自分の距離に合わせられるのもうれしい機能だ。