タップ式のプロのパターを取材してみたら、ヘッドの重さに秘密があるみたい。
ヘッド重量は
350gがリミット
80年代に活躍したピンのアンサー2のヘッドは305gしかなく現在の350gのリミットから比べても50g近くも軽かった。
「昔のタップ式のプロは軽いヘッドを好みました。しっかりヒットするためにあまり重すぎるヘッドはシャフトがしなり過ぎて距離感を合わせるのが難しかったんです」と永井プロ
グリーンの速さで
パターを選ぶ
手嶋多一プロはエースパターは2本あって、速いグリーンには軽いヘッド(340g)のスコッティ・キャメロン。遅めのグリーンには重いヘッド(350g)のオデッセイと使い分けている。
「ヘッドの重量が重すぎると距離のコントロールが難しくなるから、僕は最大でも350gにしています」
マレット型でも
タップ式の名手
マレット型のパターでもタップ式に近い感じで打つ℘ロは軽めのヘッドを好むらしい。初代のホワイトホットのシリーズはヘッド重量が軽くてタップ式に打つプロにとっては手放せないモデルになっているんだね。
ピン型が多いのは
ボールとパターの重心が
一致しているから
永井プロにパターの種類についても解説してもらいました。
「打点からボールの重心までの距離(ボールの半径)とパターの重心深度が同じ距離なのはピン型などのタイプです。
このタイプの特徴は、打ってボールにエネルギーが伝わってボールが飛び出す感触が、マレット型の深い重心深度のモデルと比べると伝わる時間が短い。
パターから伝わる打感やフィーリングを重視するタイプのゴルファーにマッチするんです」
マレット型は深重心のためミスヒットに強く、浅重心のピン型に比べて打感はルーズに感じる。ストローク式は重めのヘッドで等速にヒットするのがマッチする。
川村昌弘プロのタップ式のストローク
タップ式の川村プロもピン型を好んで使っていますね。手首を柔らかく使ってインパクトに向けてヘッドが加速しているのが分かります。
「タップ式の特徴はフォローが短くなりますのでフェースの開閉が少なく打ち出しの方向は安定します。
切り返しでシャフトのしなりを感じて“間”を取ることが大切ですよ」
永井プロありがとうございました!
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