メタルが出始める前に、パーシモンに変わる新素材としてカーボンが注目された。パーシモンより設計の自由度が高く、メタルよりもヘッドを大きくできる。そんな時代に誕生し、一世を風靡したプロギアμ240は、2代目へのモデルチェンジで「45インチ」に踏み出した。

「μ240i」と「μ240ie」。2代目へのモデルチェンジで2系統となった。違いは240iが44インチ、240ieが45インチ。メインとなるのは45インチとプロギアは考えていた。ヘッドも45インチの240ieは専用に設計されたもので、44インチモデルに比べるとやや大きくなっている。

画像: a.フェーストップラインを斜めにしたスラントカット。空気をスムーズに切り裂き、ヘッド後方への流れをよくする。 b.ソールのフロントエッジに空気の流れがスムーズになるように角度をつけている。 c.平面だったソール後方部分には丸みがつけられた。 d.バックラインのエッジをよりシャープにしている。 e.クレーターの形状を変え、シャープになったd部分とともにヘッド表面からの空気の剥離を抑え、後方の負圧を少なくしている。

a.フェーストップラインを斜めにしたスラントカット。空気をスムーズに切り裂き、ヘッド後方への流れをよくする。
b.ソールのフロントエッジに空気の流れがスムーズになるように角度をつけている。
c.平面だったソール後方部分には丸みがつけられた。
d.バックラインのエッジをよりシャープにしている。
e.クレーターの形状を変え、シャープになったd部分とともにヘッド表面からの空気の剥離を抑え、後方の負圧を少なくしている。

多くの人は45インチまではヘッドスピードがアップすることは以前からわかっていた。しかし、単にシャフトを長くした45インチではなく、45インチのためのシャフトとヘッドを持った本当の45インチドライバーを作りたいと思っていた。

特殊なクラブではなく、一般ゴルファーにとって実用性の高い45インチドライバーという考え方が開発のベースになっていた。近い将来、1990年代のドライバーの基準は間違いなく45インチになると・・・・・・。

確かにテストデータなどをみると、45インチまでは多くの人がヘッドスピードがアップする。それによって飛距離も伸びる。しかしそれにしても、45インチが標準になるというのはちょっと大胆な気もする。打ちやすさ、確率といった要素はどう解決していくのだろう。

パーシモンヘッド、120グラムのスチールシャフト、鍛造製アイアンヘッド、糸巻きバラタボール。今、これらのものを使うゴルファーはどんどん少なくなって、カーボンヘッド、軽量カーボンシャフト、ステンレス製アイアンヘッド、そしてツーピースボールを使う人がどんどん増えていく。

現在のクラブの長さ、バランス、ロフト角などの基準はずっと以前に作られたもの。いわば旧基準。新しい素材、新しいコンセプトを持ったクラブをそれに当てはめようとするのはナンセンスで、新しい素材にはそれなりの新しい基準があるはず。素材も製法もまったく変わっているのに、基準だけ従来のままというのは不思議である。

画像: プロトモデルを試打テスト。ストロボ撮影するため、試打は夕方から始まる。

プロトモデルを試打テスト。ストロボ撮影するため、試打は夕方から始まる。

わかりやすい例としてテニスラケットがある。木製のラケットは完全に姿を消した。圧倒的にカーボングラファイトである。同時にサイズも大きくなった。

素材の変化とサイズの変化が相まって飛躍的な効果を生み出したことは、テニスをしたことがない人でも想像がつく。素材のみの変化でサイズが従来のままだったら、効果はそれほどではなかったはず。ゴルフクラブもまったく同じことが言えるということである。

(1989年チョイスVol.49)

①の記事はこちら↓↓
進化のキーワード「長尺と空力」。27年前に描かれていた未来図!①

③の記事はこちら↓↓
27年前に描かれていた飛びの未来図!その③風洞実験でわかった!ヘッドスピードがアップする形状

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