昨年の10月15日から日本オープンが開催された六甲国際GCのグリーンを任されている橋本キーパー。部下だけでなくコースのスタッフからも人気のある“ええ男”。彼の仕事ぶりと人間味あふれる人柄に迫った。

六甲国際ゴルフ倶楽部 コース管理部 部長 橋本康弘

腕を買われて
ヘッドハンティング

「グリーンは順調に仕上がってきていますよ。心配なのは天候だけですね。雨が多すぎても、逆に少なすぎてもダメですから……」 橋本はそういって、きれいに刈られたグリーンの芝を、手のひらでそっとやさしく撫でた。

 国内男子ツアーの最高峰、日本オープンゴルフ選手権の開催が目前に迫っている。節目となる第80回大会の舞台は、国内女子ツアーの「サントリーレディスオープン」はもちろん、数々のトーナメント開催実績を持つ、六甲国際ゴルフ倶楽部(東コース)だ。

画像: 腕を買われて ヘッドハンティング

日本オープンのグリーンを
まかされて3年計画

実は、同コースで日本オープンの開催が決定した3年前、橋本は他のゴルフ場でグリーンキーパーをしていた。つまり、キーパーとしての腕を買われて、ヘッドハンティングされたのだ。

「以前は同じ兵庫県内で、上田治設計の播州東洋ゴルフ倶楽部にいました。六甲国際さんには、以前からお誘いを受けていましたが、ずっと断り続けていたんです」日本オープンの開催が決まったことで、六甲国際GCは再度、橋本に猛アタックを開始。

「その熱意は嬉しかったし、日本オープンのグリーンを作るという“やりがい”も大きかった。それでお世話になることにしたんです」

画像: 日本オープンのグリーンを まかされて3年計画

ウチのキーパーが作る
グリーンは”日本一”やで

「武骨な男の集まりで、最初は誰もいうことを聞いてくれずに苦労しました。スタッフに認めてもらうには、あれこれ言葉でいうより、行動で示すしかない。芝刈り機に乗り、フェアウェイをビシッと真っすぐに刈れるところを、まずは見せたんです。それから徐々に打ち解けてきましたね」

 もちろん、今では部下たちから絶大な信頼を寄せられている。「そりゃあ、みんなプライドを持って仕事をしているから、意見が衝突することもある。でも橋本さんはスタッフを信頼して任せてくれるし、何かあったときはケツを拭いてくれる。男前やねん」 とスタッフの一人。

スタッフ全員をチームとして見事にまとめ上、日本一を決める最高の舞台を作るべく、一丸となって整備に取り組んでいる。

画像: ウチのキーパーが作る グリーンは”日本一”やで

2015年月刊ゴルフダイジェスト11月号にて掲載。

毎年サントリーレディスの開催コースとなっている。今年は2016年6月9日(木)~12日(日)まで開催される。昨年はグリーンの仕上がりがよく、その硬くて速いグリーンにLPGAからは”やりすぎ”と言われたとか。

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