パッとの時に左手を下にして握る「レフトハンドロー」。トーナメント中継でよく見かけるようになりました。
ご存知の方も多いと思いますが、意外と古くからもレフトハンドローのプレーヤーはいました。ただ、その頃はイップスの対策の意味合いが大きかったが、現在ではゴルフを始めた時からレフトハンドローというプレーヤーも増えている。
B・ランガー
古くは85年と93年に変則のクロスハンドでマスターズを制した。その後長尺パターで活躍しチャンピオンズツアーでは無敵の強さを発揮している。
A・ソレンスタム
メジャー10勝、ツアー通算72勝、賞金嬢王8回と圧倒的な強さを誇った。男子ツアーにも出場したこともある。
パク・セリ
通算25勝でゴルフ殿堂入りを果たした。韓国人として初のメジャー制覇。現在の韓国人プレーヤーはパクセリキッズとして彼女の活躍を見て米国を目指した。
K・ウェブ
メジャー7勝、ツアー通算41勝。アニカやパク・セリと同世代だが41歳になった現在でも活躍中。
現在のレフトハンドロー
片山晋呉、今平周吾、成田美寿々、堀琴音、吉田弓美子などなど。長尺のアンカリング対策にも有効らしくプロなら一度は試してるんではないでしょうか。
肩のラインが真っすぐ
左手が下になるメリットを湯原信光プロに教えてもらいました。
「手元が左足の前に構えるために右手が下だと右肩が下がったアドレスになりますが、左手が下だと肩のラインは真っすぐになります」
「左手とパターが一体化しやすく、ストロークは安定、フェースの向きも変わりにくいんです」
どうして増えてきたんでしょうか?
グリーンが
速くなったから
昔のグリーンや高麗グリーンではしっかり打たないと届かないし、芝目に負けて思ったように転がってくれなかったんですよ。だからショットと同じ順手で握ってアイアンみたいにダウンブローで打っていたんです」
「それが、グリーンの面が均一で転がりが本当によくなったので、すごく繊細なタッチを要求されるようになってきました」
「ゆっくりストロークしてもフェース面安定しているのがレフトハンドローの大きなメリットですね。肩や背中の大きな筋肉を使って打てることはプレッシャーの下でも力を発揮できるんです」
湯原プロ、ありがとうございました! これは試してみよう!