いよいよ全米オープンが開幕しますね。今年の開催コースのオークモントについて、キャリアグランドスラムが期待されるミケルソンは「これまで経験したコースの中で一番難しい」とコメントしています。
まずは「オークモントCC」にまつわるエピソードを少し皆さんに紹介します。
コースレートはなんと「77.5」
オークモントCCでの全米オープン開催は今年で9回目になります。過去には「全米プロゴルフ選手権」を3度、「全米アマチュア選手権」は5度、「全米女子オープン」は2度も開催します。すごいメジャー開催回数ですよね。
オークモントCCの最大の特徴はコース攻略が難しいということです。チャンピオンティからのコースレートはなんと77.5もあります。1927年に初めて開催された全米オープンでは、大会を通じてアンダーパーのラウンドは僅か2人でした。優勝したトミー・アーマーのスコア 「301」 は優勝スコアとしては、全米オープン最多の記録です。
前回オークモントCCで開催された2007年全米オープンはアンヘル・カブレラが優勝しましたが、スコアは「5オーバー」でした。今年の全米オープンはどんな結果になるんでしょうね。
オークモントCCも難しいですが、日本にもたくさんの難関コースがありますよね。そこで、日本で難しいコースはどこだろうということで調べましたので、紹介します。
名匠の”美しき罠”を堪能できる
ゴールデンバレーゴルフ倶楽部(兵庫県)
日本の難しいゴルフコースとして、まず名前が挙がるのが兵庫県にあるゴールデンバレーゴルフクラブですよね。 国内屈指の難易度を誇り、コースレートは 77.4 世界的コースデザイナー R・T・ジョーンズ・Jrが「世界的なトーナメントを開催できるコース」をコンセプトに設計したそうです。
2014年には日本プロゴルフ選手権大会が開催され、出場した谷口徹プロは「すべてのショットがよくないとスコアがでない」と語るほど、その難しさはプロをも苦しめました(@_@)
ゴールデンバレーゴルフ倶楽部のコースレート : 77.4
コースレート77.6は日本一!
鹿島の杜カントリー倶楽部(茨城県)
関東で最も難しいコースの1つといえば、鹿島の杜カントリー倶楽部です。全長7,730ヤードというタフさだけでなく、高速なグリーンがコースレートを高くする要因になっているようです。
”すべてが名物ホール”と言われるほど戦略性にも富んだコースなので、飛距離だけではなく、技や頭脳を使わないと攻略できないコースになっているんですね。ゴルファーなら一度は、チャレンジしたいと思う難関ゴルフ場です。
鹿島の杜カントリー倶楽部のコースレート : 77.6
海風が作り出す「アーメンコーナー」
小樽カントリー倶楽部 新コース(北海道)
小樽カントリー倶楽部の旧コースは1928年に開設され、"北海道ゴルフ発祥の地"として知られています。1947年に完成した新コースは1990年と1999年には日本オープンが開催され、その後2004年から9年間サン・クロレラ クラシックゴルフトーナメントの会場となりました。
長い距離と速いグリーンが特徴のコースなのですが、シーサイドコース特有の風の影響が大きい外周のホールは「アーメンコーナー」と呼ばれているそうです。
小樽カントリー倶楽部 新コース(チャンピオンコース)のコースレート : 76.0
R・T・ジョーンズ・シニアの最後の傑作
グランディ那須白河ゴルフクラブ
国内に数十コースしかない”ベントグラス”のフェアウェイを採用しているのが、このコースの特徴です。「ダンロップ・スリクソン福島オープンゴルフトーナメント」の開催コースにもなっています。
巨匠R・T・ジョーンズ・シニアが設計した日本で唯一のゴルフコースであり、生涯最後の設計コースでもあります。
グランディ那須白河ゴルフクラブのコースレート:76.6(SOUTH・WEST・ベント)
九州一の難しさ
福岡センチュリーゴルフ倶楽部(福岡県)
北の筑紫野コースと南の朝倉コースにそれぞれ10ホール、計20ホールからなるのが特徴です。個性豊かなホールが多くて、九州のゴルファーであれば一度は回ってみたいと思うゴルフコースですよね。
そのレイアウトとコースの美しさはまさに”大地に刻むアート”です。ラウンドは、筑紫野コース、朝倉コースを共に1ホールずつカットした18ホールでプレーします。
福岡センチュリーゴルフ倶楽部のコースレート : 76.0(筑紫野・朝倉・ベント)※Leftグリーン
上田治設計コースで最も難しい
四日市カンツリー倶楽部(三重県)
西の巨匠・上田治氏が設計した四日市カントリークラブは、彼の設計コースの特徴でもあるダイナミックなコースになっています。過去には日本オープンが2回開催されるだけあって、コースメンテナンスも良くて風格が漂っています。
”フラットで豪快”な本格派コースなので、プレーするのも気持ちいいでしょうね(^^♪
四日市カンツリー倶楽部のコースレート:75.9
世界の40位にランクされる
廣野ゴルフ倶楽部(兵庫県)
廣野ゴルフ倶楽部は、豊かな森林と豊富な水に囲まれていてホールごとに趣が異なっています。“世界で一番絵になるパー3”といわれる13番ホールだけでなく、”100人いれば100人の攻め方がある”という18番ホールも名物ホールのひとつです。
戦略性に富んでいるだけでなく、優美さとダイナミックさがミックスされたコースレイアウトに挑戦したいゴルファーも多いのでは・・・!?
廣野ゴルフ倶楽部のコースレート : 74.8
スコットランドのリンクスを感じる
北海道ブルックスカントリークラブ(北海道)
アウトコースでは北海道ならではの"スケールの大きさ"を感じることができて、インコースではスコットランドのリンクスを感じることができるといわれているのがこのコースの特徴です。
18ホールを通じてはオーソドックスなスタイルなのですが、美しくも戦略性に富んだコースなだけに、景色にとらわれることなく正確なショットを打てるかがカギですね。
北海道ブルックスカントリークラブのコースレート:75.7
年々難度が上がっている
三好カントリー倶楽部 西コース(愛知県)
東海クラシックの開催コースとして有名な三好カントリークラブの西コースですが、丘陵地に造られ幅広くゆったりした起伏が随所にあって風格があります。
最大の特徴である点在する池が松林をセパレートしています。プロからアマチュアまで思いきって打てる豪快さが各所にあって、まさに”真のチャンピオンコース”に相応しい気品が感じられます。
三好カントリー倶楽部 西コースのコースレート:75.7
フジサンケイクラシック開催コース
富士桜カントリー倶楽部(山梨県)
ほとんどのホールから富士山が見える絶好のロケーションですが、巧みに配されたバンカーや池、微妙なフェアウェイとグリーンのアンジュレーションが難しさを物語っています。
男子プロトーナメントの最高峰“フジサンケイクラシック”の舞台になるほど難しいコースですが、すべてのゴルファーにとって挑戦しがいのあるコースですね。
富士桜カントリー倶楽部のコースレート : 75.6(チャンピオンコース)
今回は日本の難コースを紹介しました。ゴルフは好スコアを出すことだけでなく、コースにやられることもゴルフの醍醐味ですよね。皆さんもチャレンジしみてはいかがでしょうか。