毎回、話題の新製品やツアーで人気の気になるギアを徹底試打している企画「全力試打!ギア王」。今回は、ピンから登場したユーティリティ(以下、UT表記)「Gハイブリッド」と「Gクロスオーバー」の2本を打ち比べてみた!さっそく、どんなクラブか見てみよう。

アイアンとフェアウェイウッドの間のクラブをどういうセッティングにしようかと迷うゴルファーは多いだろう。ユーティリティでもアイアン型かウッド型か、シャフトもスチールかカーボンかなど、考えれば考えるほど悩んでしまうのが、このあたりのギアなのだ。

そんなゴルファーの悩みの種を解消すべく、今回はピンから登場した「Gハイブリッド」と「Gクロスオーバー」の2本を打ち比べてみよう。「Gハイブリッド」はウッド型のUT、「Gクロスオーバー」はアイアン型のUTと同じGシリーズでも対極に位置する2本。いったいどんな特徴があるのか? さっそく試打してみよう。

画像: (左)「Gハイブリッド」(4番)●ロフト角 22度 ●シャフト ALTA J50(S)、(右)「Gクロスオーバー」(4番)●ロフト角 21度 ●シャフト ALTA J50(S)

(左)「Gハイブリッド」(4番)●ロフト角 22度 ●シャフト ALTA J50(S)、(右)「Gクロスオーバー」(4番)●ロフト角 21度 ●シャフト ALTA J50(S)

ミスヒットでも飛距離が出る「Gハイブリッド」

まずは、ウッド型の「Gハイブリッド」から。構えた印象は、リーディングエッジとトップラインが平行に見え、真っすぐに構えやすい。打ってみると、多少のミスヒットでも直進性が高く「前に前に」飛んでいってくれる。これならあまり打点(芯)を気にせずに思い切って振り抜いていける。

画像: クラウンの「V字」の装飾がボールに対してスクェアに構えやすくしてくれる

クラウンの「V字」の装飾がボールに対してスクェアに構えやすくしてくれる

フェースもある程度厚みがある。この厚みがフェアウェイだけでなく、深いラフやバンカーなど様々なライに対応してくれそうだ。ユーティリティを使う時は、いつもフェアウェイというワケにはいかない。難しい傾斜地からの2打目からでもしっかりと距離を出すためには、ある程度縦のスウィートスポットにも“許容範囲”が必要なのだ。

画像: インパクト時のたわみがシリーズ史上最大になるとのこと

インパクト時のたわみがシリーズ史上最大になるとのこと

「Gハイブリッド」は、クラウン部分とフェース部分を薄くなったことで重量が軽くなった。また、重心位置が下がり、前モデルよりも打ち出しが高く、そして強くなるような進化をしている。

画像: 今までよりも重心が5%深く、そして3%低くなった

今までよりも重心が5%深く、そして3%低くなった

ユーティリティは種類が多くて迷うだろうが、ソールを滑らせてレベルブローに振るタイプのゴルファーには「Gハイブリッド」のようなウッド型ユーティリティがオススメだ。

“はじき感”が気持ちいい「Gクロスオーバー」

次に「Gクロスオーバー」。見た目はロングアイアンのようだが、構えてみるとソールが広くて“すわり”の良さを感じる。アイアン型だがソールが広く、ロングアイアンよりも安心感がある。そして、自分が打ち出したい方向にクラブを合わせられることがこのクラブの長所だ。

画像: アイアン型UTだが安心感のあるヘッド

アイアン型UTだが安心感のあるヘッド

打感は“硬い”とか”軟らかい”では言い表せない、気持ちの良い“はじき感”がする。このクラブの特徴は“フェースのたわみ”にあるのだが、芯を外しても気持ち良いはじき感とともに、フェースがたわんで飛んでいってくれる。

画像: フェースの一番下の溝にはラインが入っており、目標方向に構えやすくなっている

フェースの一番下の溝にはラインが入っており、目標方向に構えやすくなっている

アイアン型の形状は、どうしてもボールを上げづらい印象というものがある。しかし、この「Gクロスオーバー」は、「Gハイブリッド」程ではないが、しっかり高さのある球で飛んでいってくれる。やさしさも「Gハイブリッド」に近いものを感じるのもいい所だ。

ウッド型のユーティリティは苦手で、上からダウンブローに打っていくタイプの人には、この「Gクロスオーバー」がオススメ。

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画像: 全力試打!ギア王 ピン 「Gハイブリッド」「Gクロスオーバー」 youtu.be

全力試打!ギア王 ピン 「Gハイブリッド」「Gクロスオーバー」

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