学生時代からスピースの”好敵手”
日本の男子ツアーでは、ベテラン勢が強いイメージがあるが、PGAツアーではジョーダン・スピースやリッキー・ファウラー、ローリー・マキロイなど20代の若い選手たちがツアーを引っ張っているイメージがある。
そんな若く将来有望な選手の中でも、ジャスティン・トーマスといえば、2016-17シーズン第2戦「CIMBクラシック」で松山と優勝を争い優勝。そして現在SBSトーナメント・オブ・チャンピオンズでも首位タイにまで浮上している。J・トーマスっていったいどんな選手?
J・トーマスはジョーダン・スピースと同級生であり、しかも学生時代には、スピースに負けたことがなかったという。大学リーグでのランキングはトーマスが1位でスピースが2位と共にライバルであり、友人として認め合っている関係だ。
まずは、彼のどこが凄いのかをUSウォッチャー アンディ和田さんに聞いてみた。
トーマスのここが凄い オールラウンドヒッター
トーマスは平均飛距離が304.1ヤードとドライビングディスタンスでは現在22位(2017年1月7日現在)と上位にランクされている。それだけでなく「GOING FOR THE GREEN 」というパー4、パー5それぞれ1オンと2オンを狙ったショットが“グリーンオン”もしくは“グリーン周辺”に止まった割合が34.6%とPGAトップレベルだ(2015-16年シーズン)。これはドライバーだけでなく、全体的にショットが安定しているということを表している。
トーマスのここが凄い 「80パーセント」のコースマネジメント
勝負は コースマネジメントが80%を占めるという父の教えを守っているトーマス。ちなみに父はティーチングプロで、祖父はメジャートーナメントにも出場したプロゴルファーというゴルフ家系だ。そのため彼がゴルフを始めたのは、なんと生後18カ月だったそうだ。
トーマスのここが凄い BAMAのトーマスの異名
大学時代は、リーグ初出場で優勝、1年生で年間最優秀選手賞、全米アマ団体優勝という輝かしい成績を残している。16歳で推薦出場したPGAツアーデビューでなんと65を記録した。そんなトーマスは大学時代「(ARA)BAMAのトーマス」と呼ばれていたほど、アマチュア時代から有名だった。
2016-17年シーズン第2戦で早速の優勝。頭角を現し、今年は特に注目が集まる選手のひとりだろう。松山のいいライバルになりそうだ。