地獄耳ケンジロウです。

今シーズンの選手会長、宮里優作プロ。全米オープンでは日本人最上位になるなど頑張っていましたよね。彼は昨シーズンからクラブ契約をフリーにしたのはご存じかと思います。

画像: 宮里優作がクラブ契約をしない本当の理由とは?vol.1

長年慣れ親しんだブリヂストンとの契約を終え、いよいよ好きなクラブを使うことになりました。なぜ、“契約フリー”の道を選んだのか?詳しくは現在発売中の月刊ゴルフダイジェスト8月号に載っています。

ここではその誌面で書ききれなかった、宮里優作のクラブに対するこだわりを、載せていきたいと思います。誌面と合わせてご覧になると、より彼のクラブへの思い、クラブへ求めるものというものが見えてくるかと思います。

では、皆さん楽しんでください。今回から3回にわたってプロとの対話形式でお届けしますね。

MPに慣れるまでの半年は
思っているより短かった

画像1: MPに慣れるまでの半年は 思っているより短かった

まずは気になるのはアイアンですよね。昨年の夏ごろよりMP-4に落ち着きました。それまでいろいろなクラブを試したんですか?昨シーズンは前半戦はBSのアイアンも試合で使っていましたよね?

そうですね、何社かに協力してもらい打たせてもらったんですけど、最終的にミズノで落ち着いてるという感じですね。

BSとミズノとあとどこのクラブを試したんですか?

ヨネックスも結構試しましたよ。結局その3社で迷ったというか…。

迷ったというのは、やはり試合で使ってみてしっくりいくかどうかを迷ったということですか?

そうですね。実際3社とも見た目は甲乙つけがたくて、練習場でどれもいいですからね。ても試合で使ってみないとわからないところが多いですからね。だから正直何試合か犠牲にしましたよね。それで昨年の最初の方は結構予選落ちしたりして、MP-4にしぼった夏ぐらいからちょっと合ってきて、後半戦はすごく手に合っている感じが出てきたんですよね。

画像: これが昨年の夏ごろよりエースになっているMP-4

これが昨年の夏ごろよりエースになっているMP-4

合っているっていうのはどういう感覚ですか?

それはもう距離感ですね。『これだけ打てば、これだけ飛ぶ』っていう信頼があるアイアンだと、迷わずにピンを狙っていける。ちょっとオーバーするかもしれないとか、ちょっとショートするかもしれないっていうのが少しでもあると、スウィングも変わってくるし、マネジメントも変わって来るんで、その辺が最初のうちは合わなかったんですよね。

そこに慣れるまでは半年かかったわけですね?

そうですね、でもむしろ半年でよくできたなって感じでしたね。もっと時間がかかると思っていましたもの。

画像: ミズノのMPにBSのJGRをチョイス

ミズノのMPにBSのJGRをチョイス

自分の中では短かった方だったと…?

そう、けっこう早かったと思いますね。1年以上はかかると思いましたよ。クラブが決まらないうちは不安でしたよね。だから、決まり出してから思い切り振れるようになって、ピン狙えるようになりましたよ。いろんなライに対しても対応できるようになったし。

確かに、そうですよね。BS時代に使っていたアイアンとは顔も違うし、それこそ打感も違うわけですものね。慣れるまでは不安がありますよね。

BS以外のクラブを使うことのデメリットはそこだったんですよ。本当に自分の感覚と合うクラブが出てくるのか?それに自分が合わせられるのか?っていう葛藤がずっとあったのでね。でもその辺が思ったより早くできてしまったので、逆に後半戦は試合に集中できました。

画像: 全米オープンの舞台のオークモントCCでも、MP-4アイアンが活躍した

全米オープンの舞台のオークモントCCでも、MP-4アイアンが活躍した

契約をフリーにするということは、好きなクラブを使えるメリットもあるけれど、不安もやっぱり大きいということですね。

それはそうですよね。すごく勇気のいることだったんですけど、まぁ今しかないかなと。40歳を越えてからやるのと、今やるのでは全然違うと思うんでね。

30代に入ってからそういう気持ちが出てきたんですか?ほかのクラブ使ってみたいなと。

そうですね、自分の中ではまだまだ納得いっていない部分があったので、その辺をちょっと追い求めてみようと思いましたね。

では、実際にMPアイアンを使ってみて、その良さはどの部分にありますか?

やっぱり、ピッチングから3番アイアンまで全てのクラブに流れがあって、ショートアイアンもロングアイアンもいいし、7番、6番、5番と全部しっくりくるんですよね。7番から違う顔になるとか、そういったことがないんで、全部同じルーティーンで構えられる。結構他のクラブってゴルフ場変わると、顔が違って見えたりするんですよ。

そんなことあるんですか?

あるある。芝が変わると、見え方が変わってしまうときがあるんです。でもこのMP-4はそれがないですね。だからどのゴルフ場行っても、同じライ角でセットアップできるっていうのはすごくメリットですね。

画像: すごくシャープな面構え

すごくシャープな面構え

なるほど。見え方が違うと、普段と違う構えをしてしまうんですね。ミズノの工場に行ってフィッティングしたんですか?

いや、行ってないんですけど、こういうクラブがいいって言うのを伝えて、いくつか作ってもらったんです。それだけでいいものが作れるってすごいなと思いましたけどね。

プロの間でもMPがいいっていう評判を聞いてたわけですよね。それで、実際使ってみてやっぱりよかった?

ちょこちょこミズノの選手のクラブを打たせてもらったりして、打感とか構え、そして顔がすごくよかったんで。

画像2: MPに慣れるまでの半年は 思っているより短かった

やはり見た目ですか?

そうですね、やっぱり一番は構えやすさ。こう弾道のイメージがわく顔じゃないとね。イメージが出て、その通りに球が出るかどうかが勝負なんで。

宮里プロ用にヘッドを少し調整しているんですよね?

市販モデルとは違うと思いますよ。ソールは明らかに違いますし、バウンスも変えています。結構、専用に作ってもらったんで、凄くありがたいなと思っています。

シャフトは変えなかったんですね。

そうですね、NSもモーダスシステム3は変わらず使っています。球がねじれないからいいんですよ。

画像: BSのヘッド時代から長らく愛用するNSモーダスシステム3

BSのヘッド時代から長らく愛用するNSモーダスシステム3

写真/有原裕晶、姉﨑正

次回はドライバー編をお届けします。さらにもっと詳しく月刊ゴルフダイジェスト8月号に掲載していますので、そちらも合わせてご覧くださいね↓

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