バカっ速なのに安全で実用的!
ランエボは、ガチで「戦うために生まれた」クルマ。マイナス50度まで下がる極寒の北欧や灼熱のアフリカ砂漠など、世界各地の過酷な環境で速さを競う競技で勝つために性能が磨かれ続け、名実共に世界の頂点を極めた。
その偉大な功績により、日本車としては珍しくタダ者ではないオーラを発散させる希有なクルマなのだ。
トップアスリート並みの研ぎ澄まされた運動性能を備えながら、基本は4枚ドアのセダンなので、ファミリーカーとして使える二面性が、多くのクルマ好きのオヤジから熱く支持され続けた。
【スペック】全長×全幅×全高=4495×1810×1480mm。中古価格で、300~500万円台である。家族も喜ぶリアシートで、ボディが大型化され居住性は文句なし。乗り心地は固めながら、同乗者からクレームがでるほどではない。
クラブで言うなら″買える″プロモデルだ
ランエボは、カスタムパーツがてんこ盛り。スゴイ装備をご紹介しよう。
ATはデュアルクラッチと呼ばれる新世代。ハンドルから瞬時に変速可能だ。もちろんリミッターは付くが、潜在的には時速280キロぐらいは出せるぞ。
よく止まる高性能ブレーキは、イタリアの名門ブランド・ブレンボ。バケットシートは人間工学に基づいたサポートで、長時間の運転でも腰にやさしい設計になっている。
走りもゴルフも楽しみたいならやっぱり「伊豆箱根」でしょ!
ただ高速道路を走っていたんじゃつまらない。ランエボは、くねくね道が大得意。カーブが連続する、走って面白い峠道がたくさんある伊豆箱根エリアのコースがおすすめ!箱根新道や伊豆スカイラインなどがある。行きも帰りもプレーもすべて楽しい!
エンジン全開にすると途方もなく凄まじい加速をするが、実践で鍛えられたサスペンションや超ハイテク制御の4WDにより、まるで百戦錬磨のレーサーになったかのごとく運転に集中できる。
しかも、走りの割に「エコ」。大人しく走れば街乗りでリッター8km。高速巡航なら10km以上は普通に走る。このクルマを持つ超絶な走行性能からすれば、十分な好燃費といえよう。
乗り心地は悪くなく、大きすぎないエンジンサウンドは気分を高揚させてくれる効果が絶大。ゴルフ場で戦うオヤジのアシに最高だ!ぜひ一度体感してみてはいかがだろうか。
撮影/池之平昌信