今週の月→金コラムは、世界でも数少ない、フィジカル(体)、メンタル(心)の両面からゴルフを教えることができるティーチングプロ、ドクター・デビッド・ライトの実戦メンタル・トレーニングをご紹介しています。前回は、スウィング前とスウィング中における考え方を紹介しました。今回は実戦で使えるドリルを紹介します。
ドライビングレンジでもできるメンタル・トレーニング
コースでは、フィーリングを重視し、メカニカルなスウィングチェックは、練習場でやりましょうといいました。しかし、練習場でもメカニカルなチェックは素振りで行い、ボールを打つ時はフィーリングで打つことをおすすめします。
フィーリングで打つということは、バランス、テンポ、を重視するということです。もし、テンポ、バランスが崩れていたら、次の2つの方法を試してください。
①スウィング中、グリップのプレッシャー(力のかけ方)を
アドレスからトップ、インパクト、フィニッシュまで一定にする。
トップ、あるいはインパクトでグリップがゆるんでしまうと、スウィングのリズムもわるくなってしまします。アドレスから、トップ、フィニッシュまで、グリップの力加減を一定にするようにスウィングしてみましょう。
②バックスウィングとダウンスウィングのスピードを一緒にして打ってみる。
バックスウィングが速すぎたり、ダウンスウィングに入るタイミングが早すぎるのも、バランスを崩す原因となります。バックとダウンのスピードを同じにしてショットしてみましょう。
この2つを実践することで、いいフィーリングのスウィングがもどってくるはずです。トップで1度止めて、そこからスウィングするというドリルも効果的です。
練習場では、ただ無闇にたくさんボールを打つのではなく、次の方法をおすすめします。
1本で1球、13本で13球打つドリル
まず、コースと同じようにボールを打つのが基本です。ボールの後方に立って、コースと同じようにルーティンを行います。もちろんフィジカルなものとメンタルなもの、両方を行ってください。いつものように素振りをして素振りと同じフィーリングでスウィングします。
打つのはひとつのクラブで1球だけです。そうです。たとえミスショットしても、1本のクラブに対してえ1球だけです。13本で13球。それを何度も繰り返すことです。1本のクラブで10球も20球も打たないでください。打つ前はターゲットのイメージだけを、頭の中でビジュアル化してください。
ミスショットが出たら、もう1度、素振りをして、いいスウィングのフィーリングだけつかんだら、クラブをバッグにもどし、次のクラブで打つことです。
こうすれば練習場でも、メンタル面のトレーニングができます。
(1995年11月チョイスVol.89)
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