レジェンドを招き入れて完成させたクラブ
キャロウェイから新発売された「ビッグ バーサ ベータ」。プロモーションビデオでは、「あの頃の飛び」を実現してくれると自信を持って話していた。また、アンバサダーを務めるのがゴルフ界のレジェンド、トム・ワトソンともあって注目度が高い1本。いったい、どんなクラブだ?
安心感があるヘッドサイズ
構えてみると、バックフェースの後ろが長くて、投影面積が大きい。その影響でややシャローフェースではあるが、ボリューム感があってやさしいクラブのように思える。また、少しアップライトに見えて、ボールをつかまえてくれるイメージが沸くなど、やさしいクラブの要素を全て持っている。
簡単にドローボールが打てる
フェースはややシャロー気味で、ボールが上がりやすそうな雰囲気がある。キャロウェイ独自の最新フェーステクノロジーが搭載されているらしく、それによってボール初速が速くなるそうだ。見た目通りの「高い打出し」でボールが飛んで行ってくれる。分厚い打感というより「薄くて弾きが強い」印象を試打してみて感じた。金属的な高い打音が、弾きをより感じさせてくれる。
自分でつかまえにいく必要はなく、自然とドロー回転の打球が打てる。また、うまくトウ側が逃がしてあって、バルジ(フェースのトウからヒールにかけての丸み)がついている。ギア効果が働くので、ミスヒットしても真っすぐフェアウェイに残ってくれるということだ。
2本のスペック違いのシャフト
今回は純正シャフト(グラファイトデザイン社製 GP for BIG BERTHA)で試打をしたが、より多くのデータを取るためにロフト9.5度のヘッドにはフレックスS、ロフト10.5度のヘッドにはフレックスSRを装着した。Sフレックス(ヘッドロフト9.5度)の方は、45.75インチの長さを感じることなく、しっかり振りきることができ、方向性も安定していた。
SRシャフト(ヘッドロフト10.5度)の方は、球が上がりやすく、しっかりとしなり戻りを感じることができた。フェースの弾き感と相まって、シャフトのキレを存分に味わえるはずだ。マッチングを考えると軟らかいシャフトの方がこのヘッドには合うかもしれない。
今回の「ビッグ バーサ ベータ」は、シニアだけでなく、スペックを選べばアベレージゴルファーにも十分対応したスペックと言える。一度、打ってみてはどうだろうか?