月刊ゴルフダイジェストの好評連載「振り子の教室」。パットにまつわるさまざまな疑問や悩みを、パット研究家の星谷孝幸先生が科学的な視点で解説してくれます。今回はスタンス幅について。狭い、広い、それぞれの特性を教えてくれました。

Q
スタンス幅は広い方がいい?
それとも狭い方がいい?

A
ショートしがちなら
“広め”がいい

「パットに型なし」とはよく言われますが、プロゴルファーでも千差万別なのが“スタンス幅”です。以前の松山英樹プロのように、スタンス幅を広く構える人や、肩幅程度にとどめる人、またはほとんど足を揃えるように狭いスタンス幅の人などさまざまです。実は、このスタンス幅は、パッティングの“距離感”に大きな影響を与えるのをご存じでしょうか。

画像: アダム・スコットは長尺時代からワイドスタンス

アダム・スコットは長尺時代からワイドスタンス

例えば、ショートパットで、つい打ち過ぎて同じくらいの距離をオーバーしてしまうシーンをよく見かけます。スタンス幅が広い人は、意識しなくても体重移動が発生し、強く打ってしまいがちです。

画像: セルヒオ・ガルシアは20センチ程度の“幅狭”スタンス

セルヒオ・ガルシアは20センチ程度の“幅狭”スタンス

ちなみに、幅広スタンスを幅45㌢、狭いスタンスを幅15㌢とすると、重心の移動速度が変化し、ヘッド速度もそれぞれ1.4m/sと1.2m/sと変化します。

ですからショートパットではスタンスを狭く、ロングパットではスタンスを広くすると成功の確率が上がります。

高速グリーンには
狭いスタンスが合う

私がオススメするのは、フォローサイドに向かってひざを平行移動させ、パターヘッドがストレートに動くゾーンを長くする打ち方ですが、一方で、下半身をガチガチに固定して、腕を振るストロークの場合、スタンスによってどのような影響を受けるか考察してみましょう。

スタンス幅の広い人は、フェースは開閉するがヘッドはストレート軌道になりやすいので、方向性に不安があるならば、スタンス幅は広めが良いでしょう。ただし、つい強く打ってしまいがちなので、強く打たないように“ゆっくりストローク”を心がけてください。

画像: 松山英樹のパッティング。以前よりスタンス幅はやや狭くなったが、それでもワイド。ストレートにパターが動きやすい

松山英樹のパッティング。以前よりスタンス幅はやや狭くなったが、それでもワイド。ストレートにパターが動きやすい

スタンス幅の狭い人は、イントゥイン軌道がきつくなりやすく、フェースの開閉も大きくなりやすい。ですが、タッチがソフトになりやすいので、速いグリーンや下りではスタンスを狭くすると良いでしょう。その場合、打出し方向(フェースアングル)には十分注意してください。

したがって、ロングパットに加え、上りのパット、重いグリーンはスタンスは広めが良いということになります。ですので、スタンス幅は、思い切って打ちたい距離に応じて“変える”ことが、パット数を縮める有効な手段だと思っています。

キャロウェイ

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