アースモンダミンカップで優勝し、賞金2520万円を手に入れたイ・ボミプロ。年間獲得賞金は9391万3332円(7月15日現在)で1億円ももう目の前だ。
ところで、この賞金、いつどうやって払われるのだろう、と思ったことはないだろうか?
賞金は手形と違って2か月後3カ月後ということはない。ほとんどがその週のうちに振り込まれている。とある企業が運営するトーナメントでは、翌々日の火曜日には手続きを済ませるという。だから、大会の三日後には賞金を手に出来る。その振込先だが、選手が全国津々浦々に住んでいるためか、ありとあらゆる金融機関が登録されているとか。
ただし、複数の口座に分割振り込みは不可だそう。ちょろまかしてのへそくりは難しそうだ。ちなみに、副賞も現物があればその週のうちに届けられる。
ユニークな副賞で言うと、日清カープヌードル杯は「カップヌードル10年分」。ほかにも常陸牛100人分、桃20キロ、肥後の赤牛1頭、マグロの解体ショー、祝賀花火打ち上げ券など。ヤマハレディスの副賞のグランドピアノとフィッシングボートは女子プロたちがいつも以上に目の色を変えたとか。
テレビの放映権はいくらぐらい?
一般のスポンサー大会では、放映権料は支払われていない。もともと主催企業の宣伝・PRイベントだからだ。逆に、番組のスポンサー料という形でテレビ局側にお金が支払われている。ただし、LPGA、JGTO、JGA主催の大会は中継局が放映権料を支払われているとか。最も高額なもので7000万円ほどだという。
プロたちはただでプレーしているの?
それはNO。グリーンフィはコースを借りている主催者が支払っているので選手は支払わなくていいが、キャディフィと食堂での食事代は各自支払う。
その額は練習日からだと6日間で10万弱。家族が応援にくる場合が多いが、それでも12万程度。これに期間中の交通費、宿泊費、食事代などを加えると、ひと試合で30万円以上の賞金を稼がないと赤字ということになる。
ただし、企業と所属契約を結んでいるプロの多くは、これらの経費はそのまま所属企業に負担をしてもらっている。
舞台裏を知ればゴルフがもっと楽しくなる。これを機にトーナメント観戦に行ってみてはいかがだろうか?