先日のPGA最終戦を制して、フェデックス年間王者に輝いたローリー・マキロイ。マキロイの強みといえば、キレのある腰の回転から放たれるドライバーショット。なんと腰の回転スピードは他の選手の平均より1.5倍というデータがあります。アマチュアと比較すると2倍の速さになります。今回は、マキロイが、それだけの腰の回転スピードで振っても、スウィングバランスを保てる秘訣をご紹介します。
“バランス力”とは、きれいなフィニッシュを作れること
とにかく腰の回転スピードが速いのが特徴ですが、あれだけ腰を速く回せるのは、"バランス力"が優れているからなのです。誰でも速く腰を回したいと思いますが、限界を超えるとバランスを崩してしまうでしょう。マキロイのすごさは、いくら振ってもフィニッシュがきれいということ。では、速く振ってもバランスを崩さないポイントをご紹介します。
コンパクトなトップを目指そう
マキロイは、スウィングだけを見ていると、飛ばしているようには見えません。しかし、平均飛距離は300ヤード以上を記録する「飛ばし屋」。"飛ばし屋らしくない美しいスウィング"の肝は「コンパクトなトップ」です。トップがコンパクトだからフィニッシュをピタッと決めることができるのです。
両ももをギュッと絞めよう
パワーを逃がさないためにも、足は粘り強く内側に蹴りましょう。右足を内側に蹴っているから、フィニッシュで左右のももがピタッとくっつくのです。右足を前に蹴る人は両ももがくっつかないので注意しましょう。
上体の力を抜こう
マキロイが飛ばしているように見えないのはどこにも無駄な力が入っていないからなのです。だから、動きが滑らかで、形がきれいなのです。また、上体の前傾角は残っているものの、軸が前後左右にズレていないから、ピタッと決まるのです。上体が力んでしまうと、きれいに立つことができなくなってしまいます。
そんなマキロイはトレーニングもかなりストイック。その様子が分かる動画がコチラです。
速く振ることだけを考えて、バランスのいいスウィングができないという人は多いと思います。マキロイのフィニッシュを参考に"高バランス"のスウィングを目指してみてはいかがでしょうか。