タイガー・ウッズとローリー・マキロイによる新リーグ「TGL」。開幕戦のために建造を進めていたアリーナ施設のエアドームが損傷を受けたが、ここにきてさらなる“残念な動き”が……。

先端のデジタル技術を駆使し、ゴールデンタイムに放映されることが決まっていた同リーグは、来年1月9日の開催を控えた11月14日、開幕戦のために建造を進めていたアリーナ施設「SoFiセンター」(フロリダ州)のエアドームが大きな損傷を受けたことは先週伝えたばかり。

このニュースが出るや、SNSでは不安の声が広がり、これに対しTGLリーグを運営するTMRWスポーツは「試合日程への影響を判断するには時期尚早」という声明を出したが、その翌週に試合開催を延期する決定が下された。

声明によれば、「6つのチームオーナーとPGAツアーのリーダー、そしてビジネスパートナーであるSoFi、ESPN、パームビーチ州立大学などとの協議を経て、シーズン開幕を25年初頭まで延期する決定が下された」としており、これはアリーナ施設の建設スケジュールだけでなく、選手のスケジュールやテレビの放映日程などを総合的に検討した結果だという。

併せてタイガーやマキロイもコメントを出しており、「延期されたことは残念だが、よりパワーアップして戻ってくる」と2人。

24人のPGAツアー選手が参加し、6つのチームで戦う同リーグは、レギュラーシーズン中の月曜と火曜の夜に全選手のスケジュールを調整し、4月初旬のマスターズウィーク直前に終了させるという、いわば“綱渡り”のような日程が組まれていたことから、工期の遅れが甚大な影響をもたらしたことは想像に難くない。

それに加え、チーム名簿が確定しているのは、現在のところマキロイが主将を務める「ボストンコモンゴルフ」とジャスティン・トーマスが中心となる「アトランタドライブGC」の2チームのみ。6チーム目のオーナーが決まったのもようやく先週だ。延期は残念だが、事故がなくても順当だったのかも……。

※週刊ゴルフダイジェスト2023年12月12日号「バック9」より

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