とにかくカッコイイ!
456GTは、見た目がとても大人っぽい。車庫に置くだけでいい、窓越しに眺めるだけで絶大な幸福感を味わえるのがフェラーリだ。後席が着いていて、得した気分になれる。シートに身を沈め、エンジン音を聞くだけで快楽。スピードを出さなくても満足できるぞ。
【スペック】全長×全幅×全高=4730×1920×1300mm。新車価格は2600万円、中古車価格は400万円台から。高級感にあふれ、見えないところにもこだわっている。
壊すと高い456GT
456GTは、すごくかっこいいが相当お金がかかる。部品が高額で、「壊れても直せばいいでしょ」という超富裕層向けのクルマだ。ボンネット約400万円、ドアミラー約100万円、タイヤ数万円など「貴族のクルマか!」とツッコミを入れたくなるほど。だから、このクルマは扱いにコツがいる。
ギアボックスは壊れやすいので急なギアチェンジは避け、丁寧に操作しなければならない。また、456GTはフロントにエンジンを積んだので、熱がこもってギアボックス等を痛めてしまう。渋滞は何があっても避けるべき。
リアバンパーを擦らないようにクルマ止めと距離を慎重に計算。たまに枠をはみ出すこともある。燃費は気にせず、街乗りで3~4、高速で5~7km/L。もちろんハイオクだ。
トランクは、キャディバッグもしっかり積める
トランクはどうかというと、キャディバッグもしっかり積める。フルサイズのバッグなら46インチのドライバーを抜かずに1本入る。スタンド型ならなんと2本詰めてしまう。フェラーリなのに広いところがいい! ゴルフに行くにも重宝できそうなクルマだ。
400万円台から買える「フェラーリ456GT」。扱いは大変そうだが、ゴルフ場に行けば注目されること間違いなし! ぜひ一度試乗してみてはいかがだろうか?
撮影/島村栄二