ヤマハ 「RMX 116」と「RMX 216」を全力試打!
今回試打したクラブは、ヤマハから2015年から発売されているRMX(リミックス)「116」と「216」の2本。この2つのモデルは、同じリミックスシリーズだが、それぞれ個性が違うのだ。打ち比べてその違いをあぶりだしてみようと思う。
叩けば叩くほど飛ぶ! RMX「116」
RMXシリーズの中でも「116」は、球筋を操りたいゴルファー向けに作られたモデル。ヘッド体積が445ccと、「216」よりもヘッドが小さく作られている。弾道や狙いをじっくり定めて打ちたい人向けのドライバーだ。
さっそく打ってみると「バシッ」という締まった音と軟らかい打感。しかもただ軟らかいだけでなく、インパクトで球が喰いついて「押せる」という感じがする。
このドライバーの特徴であるボディの「たわみ」。それを存分に感じる弾き感がある。顔つきといい、打感といい全体的に「シャープ」な印象を受ける。また、弾道はドロー系なんだが、つかまり過ぎないのがこのクラブのいいところだ!
これならハードヒッターでも、思い切り叩いても引っかけの心配はないだろう。むしろ叩けば叩くほど強弾道で飛んでいってくれる印象だ。
右から回したドローボールも打てるし、つかまったフェードも打てる。どちらの球筋も打てるということは、実に素直なクラブと言えるだろう。球筋や弾道の高さを打ち分けたい中上級者にはハマりそうな感じがする。
つかまった高弾道が簡単に打てる! RMX「216」
続いて「216」。こちらは「116」に比べて15ccほどヘッド大きくて、やさしさを感じる。投影面積も大きいし、フェース面が見えるのもやさしい演出だ。また「つかまり顔」ともいえる形状は、スライスに悩むゴルファーにとってはうれしいだろう。
見た目通りよくつかまるのはもちろんのこと。打音も「バシッ」と爽快な音で「116」よりも、金属音が強い印象だ。打音は好みの問題だが、「216」の方が、フェースの弾き感が強いように感じた。実際に計測するとボール初速・打ち出し角ともに速くて、高い結果を得ることができた。
クラウン部分の面積が「116」よりも長くて大きいからか、「たわみ」もこの「216」の方がつよく感じた。打ち出しは「116」のような強いライナーボールではなく、適度なスピン(どちらかというとロースピン)で高弾道だ。
軌道はつかまったドロー系で安定しているし、球が上がりやすいから全く力むことなく振れる。シャローバックならではの方向性と安定性を両立させてくれることもうれしいポイントだ。
「216」はボールをつかまえてくれ、高弾道で飛ばしてくれる。スライスに悩むゴルファーにはおすすめのドライバーだ。