夏真っ盛り。この時期は、避暑地のゴルフに限る。でも、避暑地のゴルフ場によくあるベント芝って、ダフってベロッとターフが取れちゃうんだよなぁ。打ち込みすぎたりすくいすぎたりすると、余計にターフが取れちゃうような・・・
「ボクがきっちり教えてあげましょう」
解説してくれるプロ

大槻智晴プロ
1990年生まれ。切れ味の鋭いアイアンショットが持ち味。
「アイアンはよく上から打てと言われますがベント芝でそうすると、ターフが取れすぎてしまいます。ベント芝ではダウンブローを意識するのではなく、少しコックを早めにほどいて緩やかにクラブを入れていくようなイメージの方がダフらず打つことができますよ」
その打ち方、早速教えてください!
ターフがとれちゃうインパクトを教えましょう

ターフは自然にとれます
あれ?僕らのターフとちょっと違うぞ!

ペロッとめくれるのは間違ったターフ
多くのアマチュアはベロッとターフがとれてきてしまう。プロはサッときれいなターフがとれる。打ち込みすぎていない証拠だ。プロのインパクトを見るとターフはとれていない。クリーンにボールをヒットさせ、その後にターフがとれる。決して手前から入ってくるわけではない。

ロフト通りにインパクトを迎える
上から打つとロフトが立ってインパクトしてしまう。ロフトを立てずヒットさせよう。
コックをほどいてゆるやかにクラブを入れましょう

ボールに直接コンタクト
ポイント1
体重は左足寄り、でも体は傾けない

体の真ん中に重心を持ってきます

上から入りやすくなります
意識の中では体重は左にかける。だが、上半身まで傾けてしまうと打ち込みやすくなる。重心は真ん中にしておこう。

ボール位置が左足すぎるのも原因。ダフらないためには、ボールイチも重要な要素。左すぎるとすくい気味になり、ダフリやすくなる
ポイント2
体とグリップの距離は、常に近くに立つ


腰が引けて右足に体重が残ると、クラブが下から入りすぎる。グリップを体の近くに保つことで正しい軌道で振れる。

グリップエンドは左腰を指し続ける。体とグリップの距離を保つためには、グリップエンドが左腰を指すようにクラブを下ろしてくるといい。
ポイント3
クラブは無理やり立たせない


コックをほどいてクラブを緩やかに入れる意識を持つことで、打ち込みすぎるのを防止することができる。


直接ヒットさせるよりも、手前からすべらすような意識のほうが、案外ダフらない。
避暑地のゴルフに行く前に、ぜひ試してみてくださいね!これでもうダフらない!
出典/2013年月刊ゴルフダイジェスト9月号 撮影/増田保雄