シンプルにフェースを開く
ポイントはシンプルにフェースを開くこと。「フェースを開いて構えれば球を上げる準備完了。あとは肩のローテーションで打つだけ」というアダム・スコット。球を上げようとすると、インパクトで上げようとする動きが入りがち。フェースを開いて構えたら、肩の回転を意識しよう。
![画像: インパクトのときに球を上げようという意識が働いてしまうので、肩を回す動作に意識を集中しよう](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2018/05/07/b9a583ad7c8513eaaf1dae6e04cfd225ad1bbf4a_xlarge.jpg)
インパクトのときに球を上げようという意識が働いてしまうので、肩を回す動作に意識を集中しよう
また、フェースをオープンに使うため「左手のグリップを少しウィークに握る意識を持つと良い」というアダム。左手甲をターゲットに向けスウィング中も手首の角度を変えずに振ることがコツ。
上から見て左手の甲が見える「フックグリップ」で握ると、手首が返るとフェースも返ってロフトが立ってしまう。左手の甲が見えないように握る「ウィークグリップ」で握ると、それ以上手首は返りにくくなるので、フェースはアドレスでセットした開いたままボールをとらえやすくなるのだ。
![画像: ウィークグリップで握ることで手首が返りにくくなるのでボールをとらえやすくなる](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2018/05/07/c07ba59fb8a662d31beb8bfbd0f6aa9733ac0665.jpg)
ウィークグリップで握ることで手首が返りにくくなるのでボールをとらえやすくなる
手打ちではなく体の回転で打つ
手打ちは禁物。あくまでも体の回転に合わせて腕を振ることを心がけよう。
「手で打とうとせずフィニッシュでちゃん体がターゲットに正対するまで下半身を使うイメージを持てばショットが安定します」(アダム・スコット)
球を上げるときもアダムは「クラブの性能を信じ余計なことをしない」を身上にしている。フェースを開いて構えるのが1つ目のポイントだが、開くとバウンスが効いてくるので、手前からヘッドを滑らせて球を拾うことが可能になる。
![画像: アプローチといえど下半身をしっかり使うことで安定したショットをすることができる](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2018/05/07/38bd84ad9f9ccc3a8c794ab04d6478b9a45f408e_xlarge.jpg)
アプローチといえど下半身をしっかり使うことで安定したショットをすることができる
フェースを開くとき気をつけたいのは、クラブを握ってからフェースを開くと実際に打つときに元の状態に戻ってしまうので、フェースをしっかり開いてからグリップを握るという手順を踏むこと。その上でアダムがいうように左手をウィークに握れば、スウィングを通してフェースを返さずに打つことができる。
インパクトでフェースが閉じにくいのでロフト通りに球が上がってくれる。アドレスの時点で球を上げる準備をしておいて、あとはクラブの性能を信じて肩のストロークで打つ。余計なことをしないアダムスタイルはクラブのロフトとバウンスを最大限に生かす打ち方といって良いだろう。
![画像: 手打ちではなく体の回転で打つ](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2018/05/07/d502a0a967050689882a7fb2d10b66533b6deb05_xlarge.jpg)
フェースを開いてからウィークグリップで構える。肩の回転を意識してフィニッシュまで大きく振りぬく。少し勇気が必要なアプローチだが、クラブの性能やロフトを信じて練習してみよう。
写真/姉崎正