汗をかいていても筋肉は硬いまま
暖かくなって腰痛とはサヨナラできたと思ったらギックリ!? 夏場にどうして腰痛になるのか聞いてみた。
「たしかに夏は体が動きやすいんですが、冷えることも多いんです。たとえば、汗をかいたまま冷房ガンガンの部屋で涼んでいると汗で濡れた服は思ったより体を冷やします。のどが渇いて冷たいビールをついがぶ飲みしても必要以上に冷やしがちです。ポイントはのどが渇く前に水分を補給すること。着替えをすること。もうひとつは夏でも準備運動はしっかりやることです。外が暑くて汗をかいても筋肉を動かして血流を促さないと硬くなったままですから」
と教えてくれたのは女子ツアーのコンディショニングルームで選手をサポートしてきた小間沢接骨院の小間沢先生。
午前のハーフ後はランチ前にちゃんと着替えて、午後のスタート前にはもう一度準備運動を忘れずに。
腰痛予防は地道にコツコツが大事
まずは喉が渇く前にスポーツドリンクで水分補給。その後、腰回りを重点的に準備運動をして血流を促そう。今回は、男子ツアープロの帯同トレーナーを務めている皆川果澄トレーナーに、いすに座ったままできる簡単ストレッチを教えてもらった。
まずは背中を丸めてお腹をへこます。息を吸って背筋を伸ばして、息を吐いて背中を丸めて、お腹をへこませると下腹部の腹筋に力が入ります。ここを意識することが大切。
次に、ゆっくりと上半身をひねって、お腹と腰周りを捻転させよう。お腹をへこませて呼吸をしながら、ゆっくりと上半身をひねろう。ヒザは正面に向ける。
最後に、お尻と腰回りを伸ばそう。ひざに足首を乗せてお尻は浮かさない。体が硬い人は無理に前傾しない。お尻の筋肉を意識してゆっくり伸ばそう。
夏場は汗をかいても準備運動は忘れちゃダメ。ウォーミングアップで筋肉に刺激を入れて、怪我なくゴルフをプレーしよう。
写真/増田保雄
(月刊ゴルフダイジェスト2015年8月号より抜粋)