ミズノのMPクラフトシリーズと聞くと、「なかなか難しい」というイメージが強い人が多いのではないだろうか。今回の「MPクラフトドライバー」と「MPクラフト513ドライバー」もヘッド体積が小さく、どちらもアスリートモデルのように思える。
やっぱりMPの「打感」は気持ちいい!
まずは「MPクラフトドライバー」から。構えたときの第一印象は、ボールとスクェアに構えられるということ。フェース面がストレートで、真っすぐに打ち出せるイメージが湧いてくる。フェース面をそのまま目標方向に押し出せていけるということだ。フェースがストレートだからドローやフェードを打ち分けやすい。
ヘッドは、MPらしい“丸み”のある形状だ。小ぶりではあるが、従来モデルに比べるとシャローバックになっていてるから、そこまで難しいという感じはしない。
構えた時の印象通り、インパクトで強く押していける感じがある。インパクトで強く押せると同時に軟らかい打感が相まって、ボールを潰していけるような感触だ。
打球は高すぎず、低すぎない中弾道で飛ぶ。ロースピンのライナー気味で飛んでいくから、ランの飛距離も期待できるモデルだ。軟らかい打感ではあるが、弾き感もあってヘッド全体で押し返す。そんなドライバーだ。
持ち球は決まっているが、ホールによってはドローやフェードを打ち分ける上級者にはぜひ一度は試打してもらいたい。打感の軟らかさと構えやすさが必見だ。
叩ける人なら「513」がおすすめ!
次は「MPクラフト513ドライバー」。このモデルは「MPクラフトドライバー」に比べてディープフェースになっており、フェースの厚い形状が特徴だ。
構えた感じは、MPシリーズに共通する「シャープな顔つき」という印象。「MPクラフト」との違いは“げんこつ型”なので球を運ぶというよりは、叩けるイメージの方が強く湧く。
そしてフェースはかなりディープ。「MPクラフトドライバー」よりも厚みがある分より“丸い”形状だ。これだけぶ厚いので、構えた時は実際のヘッドの大きさ(440cc)よりもシャープな印象になる。
こちらも「MPクラフトドライバー」同様、気持ちの良い打感。しかし、ディープフェースなだけあって、球の上がりやすくはない。オートマチックに球を上げてくれるようなやさしさはないが、その分強く叩くことができる。そして強く叩いても、球が吹き上がることはなく「前に前に」と飛んでいく。また、多少芯を外してヒットしても当たり負けしないので球のバラつきが少ない。
このモデルはヘッドスピードに自信がある人に打ってもらいたいクラブだ。ヘッドスピード47m/s以上あっても、それに応えてくれるドライバーだ。今使っているモデルに少し物足りなさを感じている人には、ぜひ一度試してもらいたい。