ケンジロウです。ブラジルのリオからお届けしております。
いよいよ始まりましたよ、オリンピック男子ゴルフ競技。112年ぶりにオリンピックにゴルフが復活した記念すべき日ですね。
開幕のティショットは、地元ブラジル人プレーヤーの、ダシルバ・アジウソンが務めました。アジウソンは南アフリカのサンシャインツアーで12勝を挙げている選手。地元ファンの声援の元、フェアウェイにしっかりと球を運びました。
さて、日本人選手の結果はどうなったかと言うと、もう皆さんテレビでご覧になってご存知ですよね。ともに同じスコア、3オーバーでフィニッシュ。トップは片山晋呉と一緒に回っていたオーストラリアのマーカス・フレーザーで8アンダーというビッグスコアを叩きだしました。
「このコースはバーディもとれるけど、ボギーも簡単に叩く」
そう言っていた丸山茂樹コーチの話を思い出します。マーカス・フレーザーは、4月のパナソニックオープンで池田勇太と優勝を争った選手ですからね。こんなに差がつくとは思いもしませんでした。
実際に世界ランク上位選手でも今日はスコアを落とした人がいます。リッキー・ファウラーが4オーバー、バッバ・ワトソンも3オーバーと出遅れました。
でも今日の日本人の2人、片山と池田のプレーは、共に「ショットは良かった」と言うぐらいで、見ていてそんなに悪くなかったと思います。しかしなかなか流れに乗れずに、結局最後までうまくかみ合いませんでした。
2人がホールアウトしたあとに、丸山コーチに今日の2人のプレーの印象を聞きました。
「やはりグリーン上の締めが上手くいかなかったですね。風が強くてそれがパッティングのストロークに影響していたと思います。傍から見ていれば一回ぐらい気持ちよく入りそうな距離でも外れていた。両者ともラッキーがひとつもなく終わってしまった。グリーン上で苦労すると、(いい結果の時に比べて)次のティボックスへ向かう気持ちが全然違いますからね」(丸山)
なるほど。やはりパターが入らないことで、2人ともなかなかいい流れを作れなかったのか。
それでは、ホールアウト後の2人のコメントを載せましょう。
まずは先にホールアウトした片山晋呉から。
「優勝争いとはまた違う緊張感があって、フワフワした感じがありましたね。2番ぐらいまであったかな。自分が自分でないような感じでしたね。同じ組の選手が伸ばしていたので、見れば見るほど力が入ってしまった。攻めと守りがごちゃごちゃになってしまった感じですね」(片山)
本人、試合後にツイッターでこんなことを呟いてました。
むむむ((+_+))片山にしてはこんなに緊張するのは珍しいことですよね。やはり日の丸を背負うことの重みがプレッシャーとなって少なからずのしかかっていたんでしょうね。
続いて池田勇太のコメント。
「ショットは良かったですよ。いいパターも打ってたけど、なかなか流れがこなかったですね。朝からけっこう風が強くて、あとスタートが30分違うだけで結構違いましたよね。明日は風のないことを祈りつつ伸ばしていきたいです」と悔しさをにじみ出していました。
池田はオリンピックだからと言って特に緊張することもなく、いつも通り平常心だったそうです。
オリンピック競技は予選落ちがないので、明日からは2人ともアグレッシブに攻めていってもらいたいですね。
「明日は天気が悪い予報なので、上位も伸ばせないはず。まだまだ2人ともいけると思いますよ」と丸山コーチり
ここからの巻き返しに期待したいですね。がんばれニッポン!