打ち上げホールに来るとどうしてもプッシュアウトが出る・・・。平らなところだと上手く打てるようになってきたのに。アドレスからちょっと右肩が下がっているせいなのかな?
「アドレスで右肩が下げるのは正解ですよ!」
その声は前粟藏俊太プロ!

前粟藏俊太プロ
沖縄県石垣島出身。中学時代に『日本ジュニア』を連覇。
「プッシュアウトが出るのは、高い球を打とうという意識が強すぎるからなんです。その意識が強すぎると体が伸び上がってしまう。すると、上体は起き上がってしまいますから、ミスになるんです。アドレスで球を上げる形は完了しています。それ以上は何もしなくても球は自然に上がってくれますよ!」

傾斜に合わせてアドレスをしましょう!
肩の位置、アドレスと同じに見えませんか?

欲張るからミスになる
アドレスで打つ姿勢ができているのに、わざわざそれを崩している。そのまま打とう。

肩を下げすぎない
アドレスのポイント1
傾斜なりに目線を高くする


山の中腹に当たっちゃうよ
アドレスでは自分が打ちたい弾道をイメージすることが大切。キャリーがほしい打ち上げでは傾斜なりに目線を上げて構えるのが正解。
アドレスのポイント2
右7:左3の体重配分にする


傾斜なりに構えると自然と体重は右にかかってくる。右にかけた体重は最後まで右にしておく。左にかけると、打ち込みやすくなる。
アドレスのポイント3
ティアップをいつもより高くする


ティをいつもより高くして、高い球を打ちやすくする。アッパーブローにクラブが入り、ボールが上がる。このひと工夫が大切。
よし、アドレスでインパクトの形を作るんだな。よし、やってみよう!
インパクトのポイント1
無理やり上まで上げようとしない


右肩が下がったアドレスから、トップの位置まで体勢を崩さず持っていく。体で上げられる所まででトップは完了。手でそれ以上上げない。
インパクトのポイント2
右足1本でスウィングするイメージ

左への移動はしません
ボールを上げたいのであれば、スウィング中は右足体重のまま。クラブは下から入りボールが上がりやすくなる。体が起きないように注意。
インパクトのポイント3
右ひじを体につけてテークバックする

右ひじをつけたままクラブを引くと一体感が生まれる。大きく振ろうとすると、ひじが体から離れ、バランスの悪いスウィングになる。
右足1本、体重はずっと右だと、軸がブレない。これでプッシュアウト撲滅だ!打ち上げホールが苦手な方は、ぜひこのレッスンを試してみてくださいね!
2012年月刊ゴルフダイジェスト9月号出典