バンキシャN島です。先に行われたステップアップツアー「九州みらい建設グループレディースゴルフトーナメント」で見事優勝、LPGAツアー4試合の出場権を得た岸部桃子プロが、CATレディースの練習日にコースをチェックしていました。
あれ、キャディは……月刊ゴルフダイジェストでおなじみの横田英治プロじゃないですか!ということで、練習ラウンドを終えたふたりに、いろいろ聞いてみました。
GD:まずは、優勝おめでとうございます。
岸部 ありがとうございます。ステップアップで勝ったことで、LPGA一部ツアーの4試合の出場権を得ることができました。とっても楽しみですし、自分の力がどこまで通じるのか、思い切りチャレンジしてみたいです!
GD:練習ラウンドをしてみて、コースはいかがでしたか?
横田:いやはや、びっくりしました…
GD:と言いますと?
横田:コースレイアウトや総距離はステップアップツアーのコースと大きくは変わらないんですけど、仕上げというか、セッティングはまるで別物なんです。
岸部 ステップアップツアーのグリーンは結構重くて、しっかり打っていかないと転がらないんです。でも、LPGAツアーのグリーンはとっても速い……ここ大箱根CCのグリーンは大きな傾斜がついているところもあるんですけど、上から打つと、下手したらグリーンから出て行ってしまうくらい速いので、とてもびっくりしています。
横田:いつもこういうグリーンでプレーしている選手と、たまにこういうコンディションでプレーする選手では、明らかに感覚が違いますから、桃子は戸惑っていると思います。早い話が、慣れなんですね。このグリーンコンディションに合わせたパッティングができれば、重いグリーンより転がりがスムーズですから入る可能性は高くなる。でも、いつもと比べてすごく速いものですから、いつものタッチだとオーバーが怖くなる。そのせめぎ合いでしょうね。
岸部 それと、ラフが長いのも気になりました。
横田:コースの通常営業日でこんなにラフを伸ばすことなんてないんですよ。でも、一部ツアーではしっかり伸ばしてある。つまり、このコンディションは一部ツアーでなければ体験できないんです。桃子にとっては、どれも未体験なんです。
グリーンと同じで、この長いラフからどう出すか、どう打つか。それを知るには経験しかないんですね、でも、初めてやってきた桃子にはその経験値がありません。だから、試合の中で身につけていくしかないんです。
この試合に出られる選手の中で、ぶっちゃけたら桃子は一番下手なんですよ。でも、自分でつかみとった出場権ですし、一流選手と一流コースの中で自分がどこまでできるか、全力でチャレンジして欲しいと思っています。
岸部 せっかく一部ツアーに出られるチャンスを得たので、悔いのないように思い切りプレーしたいと思っています!目標は、最低でも予選突破です!
横田:予選通ったら、最高じゃん(笑)
…と、面白い掛け合いを見せてくれた岸辺プロと横田プロ。チャレンジャーがどこまでできるか、注目してみましょう!
<取材後>
横田:いやー、でもね、テレビや雑誌で見ている一流選手と同じ舞台で戦えるって、かついでる僕もワクワクしちゃいますね!あ、ボミちゃんだ!とか、藤田光里ちゃんがいる!とか……今日はいろいろ気疲れしたんで、早く寝ます…
と、選手以上にハラハラドキドキしていたキャディの横田プロでした。
写真/有原裕晶