大利根カントリークラブが第一級のコースであることを疑う人はいないでしょう。東コースも、西コースもそろって上位にランクインされるコースです。ヤーデージはともに7000ヤード以上、コースレートも東73.4、西73.5です。設計者は、当代切っての名匠といわれた井上誠一。

画像1: 【目指せゴルフの雑学王】ジャック・ニクラスが廣野とともに名前を挙げたコース「大利根カントリークラブ」

昭和38年(1963年)9月、コースをラウンドしたジャック・ニクラスは、「日本で5つのコースをプレーしたが、廣野と大利根が最も良いコース。大利根はレイアウトがよい」と評価しているのだから、文句のない一流コースです。日本オープンも日本女子オープンも経験しています。

東西コースとも一流という評価を認めた上で、一方で、どのホールも両側を松に囲まれたフェアウェイであり、中央には高い松の大木が枝を張っている。いま何番ホールにいるのかもわからない、そんな印象があるという声が多いのはなぜでしょうか。

画像2: 【目指せゴルフの雑学王】ジャック・ニクラスが廣野とともに名前を挙げたコース「大利根カントリークラブ」

他ならぬ設計者の井上誠一までもが、高低差3メートル、どこを向いても同じ松林が広がり「自分で設計してゐ乍、自分のゐるホールが、何番か判らなくなる有様で話になりません」と困惑した口吻を洩らしています。

大利根CCの魅力は、どこまでも広がる平坦な地形と美しい松の大木が多いことです。半面、平坦過ぎること、松が多すぎて景観が1ホール毎に区切られてしまい、ランドスケープのワイド感が失われているという憾みがあります。

画像3: 【目指せゴルフの雑学王】ジャック・ニクラスが廣野とともに名前を挙げたコース「大利根カントリークラブ」

昭和37年のことです。

東9番フェアウェイ中央にそびえ立つ巨松をめぐって、ショットの邪魔になるから伐り倒すべきだ、いや残すべきと大論争になったことがあり、外部のゴルフ識者に意見を求めています。『創立20周年記念号』によると、日本アマチャンピオンの鍋島直泰は、伐る権利があるのは設計者だけ、コースは設計者の芸術作品だ、プレーヤーは邪魔になるなら避けてプレーすべし。細川護貞も同意見。

対してニクラスは「よいショットをするのに邪魔な樹木はないほうが望ましい」という意見だったそうです。

画像4: 【目指せゴルフの雑学王】ジャック・ニクラスが廣野とともに名前を挙げたコース「大利根カントリークラブ」

2007年ゴルフダイジェスト社刊
田野辺薫「一度は回りたいニッポンの名コース」より

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