「親父のおさがり鑑定団」では、過去モデルではあるものの、未来に継承したいそのクラブにまつわるエピソードをご紹介します。

タイトリスト DCI990

キャビティながら厚みはマッスルに匹敵

画像: タイトリスト DCI990 1999年

タイトリスト
DCI990
1999年

ネック軸回りの慣性モーメントが大きくヘッドターンはしづらいがライ角が大きくつかまりを考慮。当時のプロモデルの中ではボールも上がりやすかった。

タイトが作ったプロモデル鋳造キャビティ

それまで頑なにプロ仕様の鍛造ブレードアイアンを作り続けていたタイトリストが、キャビティアイアンの製造を始めたのが20世紀の末。コストパフォーマンスに優れる鋳造モデルを開発し、ラインナップに加えたのだ。

キャビティ形状になってスウィートエリアが拡大し、従来のマッスルバックモデルよりもやさしくなったと思いきや、そこはタイトリスト、キャビティ形状をしていても、万人が打てるほどやさしくはない。やさしく感じたのは上級者だけであり、この「990」とは別に、オフセットを強くしてつかまりをよくした「981」が用意されていた。

99年にガルシアは来日し、太平洋マスターズなどに出場。手にしていたのは「DCI990」

この990の「やさしさ」に誰よりも助けられ、自分の武器にしたのが当時18歳のセルヒオ・ガルシアだった。99年のマスターズでベストアマチュアに入るとすぐにプロ転向。

この若きスペイン人がさらなる衆目を集めたのが同年の全米オープンだった。当時絶好調のタイガー・ウッズを向こうに回し、1打差の2位に入って見せた。木の根元から大きく曲がるスライスボールを打ってグリーンに乗せるスーパーリカバリーショットを放ち、ガルシアの美技は目の肥えた米国ゴルフファンの度肝を抜いた。

画像: 99年全米プロ セルヒオ・ガルシア

99年全米プロ セルヒオ・ガルシア

同時に注目を浴びたのが、彼が手にしていたDCI990だったのだ。

プレッシャーのかかる場面ではやさしく、ここぞという場面では使い手の意図に見事に応える「990」の性能が大きく評価された瞬間だった。

※月刊ゴルフダイジェスト2012年11月号より

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