ツアープロのバックをみると、他のクラブと比べて、メーカーも年代も異なったFW(フェアウェイウッド)が入っていることがあります。
それだけ、FWは特殊なクラブで、「これがいい!」となると長く使うプロが多いようです。
そこで今回は、深堀圭一郎プロ、藤田寛之プロ、伊澤利光プロが選んだ「歴代FWベスト3」をご紹介します。
「思い出のファイヤーソール」 深堀プロ
ツアー屈指のアイアンショットを武器にツアー通算8勝を誇る深堀プロ。そんな“アイアンマン”である彼が「順不同です」との前置きで選んでくれたのが、以下の3本。
テーラーメイド・ファイヤーソール
10年ほど愛用した思い出の1本。遠くに正確に打てる3Wは手放せなくなっていた
キャロウェイ・レイザーフィット
2012年モデル。調整機能で好みの弾道にアジャストできる、上級者向けの1本
ナイキ・SQ2
長く使うプロが続出した名器。アイアン巧者の深堀は7Wを愛用。ピンを上から狙えるモデル
「3Wは飛ばし、5Wは狙いたい」 藤田プロ
3Wはドライバーに近い飛びを、5Wにはアイアンに近い球を求めるという藤田プロ。そんな飛び方にこだわる彼が選んだのは以下の3本。
ヤマハ・インプレスリミックス(2014年)
ドライバーがヤマハなので、つながりがいい
キャロウェイ・X2ホット
低スピンのドローンとしたボールを求める藤田プロ。このモデルはそれにぴったり
ロイヤルコレクション・CVプロ
5Wを愛用した。アイアンと同じ、めくれる弾道が打てるためピンを上から狙えるモデル
「FWに操作性は欠かせない」伊澤プロ

ただ飛ぶだけではダメで、ちょっと距離を落としたり、球筋を作れるモデルを好む伊澤プロが選んだ3本はこちら↓↓↓
タイトリスト・913F
ドライバーの飛びに定評があった913シリーズ。飛びと顔、総合力でダントツ1位
テーラーメイド・Vスチール(初代)
球の強さと座りの良さでプロからの人気が高かったモデル。伊澤プロも長く愛用した
ナイキ・SQ2
深堀も選んだこの1本。タイガーが使ったことで人気が爆発した。飛びというよりも、操作性の高さでプロに愛された。
プロは自分が求めるFW(フェアウェイウッド)を選び出すのに、相当な時間と手間をかけるといいます。そうやって選び抜かれたFWは、ツアーで長く使われることによって「名器」と呼ばれるクラブへと進化するのです。
※月刊ゴルフダイジェスト2015年8月号より