「S55アイアン」の後継モデルとして、ピンから新しく登場した「iブレードアイアン」。ピンのいわゆるツアースペックアイアンとしては、3年ぶりのモデルチェンジ。前作「S55」も打ち比べながら、どのように進化を果たしたのか? しっかりと検証していこうと思う
![画像: 右「iブレードアイアン」●ロフト 34度(7番)●シャフト ダイナミックゴールドS200 と MODUS3 TOUR 105(S)の2本。左「S55アイアン」●ロフト 33度(7番)●シャフト 純正CFS(S)](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2017/12/08/1e8e447b1e430dc1b1c52fd8bb3028d45f1c2bed.jpg)
右「iブレードアイアン」●ロフト 34度(7番)●シャフト ダイナミックゴールドS200 と MODUS3 TOUR 105(S)の2本。左「S55アイアン」●ロフト 33度(7番)●シャフト 純正CFS(S)
シンプルで「カッコいい」見た目!打ってみると「やさしい」
構えてみると、さすが「S55」の後継モデルといったところか。小ぶりなヘッドでシャープな顔つきは以前のモデルと同様だが、トップブレードは薄くなっている。ネックはほぼストレート形状で、つかまりすぎを抑えた見た目になっている。「iブレードアイアン」は上級者がいかにも好きそうなモデルに進化したようだ。
![画像: 左が新しく登場した「iブレードアイアン」。構えたときの顔は「S55」(右)を踏襲した形状になっている](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2017/12/08/e20312fd63e8ea2ba812840d8c861ab031851535.jpg)
左が新しく登場した「iブレードアイアン」。構えたときの顔は「S55」(右)を踏襲した形状になっている
「iブレード」には、431ステンレスという素材がフェースに使われている。「S55」もフェースにはステンレス素材が使われていたが、前作よりも約20%軟らかいステンレスを採用したとのこと。その通りに“超ソフト”な打感が手にしっかり残る。そして、バックフェースの中にある衝撃吸収剤の効果か、ミスヒットしたときの「嫌な打感」がまったく手に残らないので、いいイメージを持ったまま次のショットに移ることができる。
また、球は上げやすくてアスリートモデルといえど、見た目以上にラクなアイアンになっている。ロフト角も前作「S55」に比べると1度ではあるが寝ている。この辺も球の高さに影響しているかもしれない。また、ロフトは1度寝ているのに飛距離は2ヤードくらい伸びる傾向にあるというから、球の高さと飛距離を両立する進化を果たしている。
それに芯を少しぐらい外しても、飛距離の落ち込みは少ない。そういった「やさしさ」もこのアイアンの魅力のひとつだ。
![画像: 以前よりも柔らかい打感になった「iブレードアイアン」](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2017/12/08/69b132e0ed0f31d5c0771c5aef0940f46c5db2fd_xlarge.jpg)
以前よりも柔らかい打感になった「iブレードアイアン」
ソール幅は「S55」よりも、若干ではあるが「iブレードアイアン」の方が広くなっていてやさしさが増した。バウンス角も大きくなったことで、抜けが良くなり、ダフりにくくなった。
![画像: 左「iブレードアイアン」、右「S55アイアン」。ソールの広さが前作よりも広くなりやさしさが増した](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2017/12/08/e8481075c0844b383702a3ccb659b40b481aed49_xlarge.jpg)
左「iブレードアイアン」、右「S55アイアン」。ソールの広さが前作よりも広くなりやさしさが増した
そして「iブレード」は様々なシャフトに対応していることが最大の進化と言えよう。今回試打したのは、「ダイナミックゴールド S200」と「MODUS3 TOUR 105 」。前者は手元調子で、しっかりダウンブローに打てる人には合う。後者は中調子でDGより約15g軽くなっている分、振りやすく打ち出し角もDGよりは高い。ダウンブローというよりはレベルブローに打ちやすく、しなりを感じやすくなっている。
※試打した2本のほかに、「MODUS3 TOUR 120」と「N.S.PRO 950 GH」がラインナップ
今回の「iブレードアイアン」、見た目は、シンプルなデザインとシャープな見た目で「カッコイイ」。打ってみると、打感が“超ソフト”で、「やさしい」設計となっている。難しそうな見た目だが、上級者以外の方でも十分打ちこなすことができるモデルなので、ぜひ一度試してもらいたい。
動画はこちらから
全力試打!ギア王 ピン 「iブレードアイアン」
youtu.be![画像: www.youtube.com](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2017/12/08/a00f00f8c94195a2c112d8c83d177f8964fcb201.jpg)