パー5の2打目をせっかくフェアウェイに飛んだのに、ボールはなんと斜面・・・。残り200ヤード。トホホ、このライじゃ「フェアウェイウッドは打てない」と、諦めてアイアンを握っていませんか?そんなことはありませんよ!今井プロに解説してもらいましょう!
解説してくれるプロ
![画像: 今井克宗プロ。1972年生まれ。巧みな技でツアー2勝を上げる。明るいキャラクターでいつも周りを楽しませてくれる](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2016/09/13/4de05bfbc0f067896e81b7b8271fb13973ff9c79_xlarge.jpg)
今井克宗プロ。1972年生まれ。巧みな技でツアー2勝を上げる。明るいキャラクターでいつも周りを楽しませてくれる
大事なことは「残す」こと
一番難しいのは、左足下がり。ここを攻略するにはどうしたらいいでしょう?
「キーワードは『体重は左でも重心は右』といことです。左足下がりでは、斜面なりに、つまり左側に体重がかかっていて当然です。でもそこで、重心まで左側にかかってしまうと、それは左足1本でスウィングしているのと同じこと。それではバランスは悪くなるし、すごく難しい。
なので、体重は左ですが、重心は右に残しておくんです。残しておくというのは、重心を斜面ではなく、鉛直方向に向けるということです。そうすることで、左足下がりの難しいライでも、平らなところと同じようにスウィングすることができるんですよ」
全部左にあると突っ込みやすい
![画像: 体重は左だけど軸は右にある](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2016/09/14/0c10b22f54d2b2ea987422f7ab88680fb891bf76_xlarge.jpg)
体重は左だけど軸は右にある
体重は斜面なりに左にあっていい。しかし、軸まで左にあるとバランスが悪くなる
どう構える?
肩を使って重心を保とう
構え方のポイント1
ひざの高さは斜面と平行
![画像: 構え方のポイント1 ひざの高さは斜面と平行](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2016/09/13/ce732b55197c39036d16dca8a5337321284c66a0_xlarge.jpg)
ひざの曲げ具合でバランスをとるのは、どこでも共通。左足下がりでは、ひざのラインを斜面と平行にする
構え方のポイント2
目線を低く低弾道をイメージ
![画像: 構え方のポイント2 目線を低く低弾道をイメージ](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2016/09/13/28ddd9d061e3985e751e06f64a0db0b969c6ddbc_xlarge.jpg)
ボールが上がりづらい左足下がりでは無理に上げようとしない。目線を落として低い球をイメージする
構え方のポイント3
目標に対してスクェアに構える
![画像: 構え方のポイント3 目標に対してスクェアに構える](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2016/09/13/c9313fff58cd410208ff1fc4b2423779f0f1c9f5_xlarge.jpg)
どう打つ?
インパクトでボールを押し込んでいく
打ち方のポイント1
グリップエンドを体から外さない
![画像1: 「左足下がり」の難しいライ!体重は「左」なら重心は「右」に置こう](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2016/09/13/f27d6a611c8b5cfe08801d96f26d4741b86142d3_xlarge.jpg)
![画像2: 「左足下がり」の難しいライ!体重は「左」なら重心は「右」に置こう](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2016/09/13/c9c7cebf253c4db3f64f6483aa25f43dda087e1a_xlarge.jpg)
上がらないライだと、どうしても球を上げたくなる。グリップエンドを体から離さない意識を持ち、上げたい気持ちをグッと抑える
ポイント2
頭の位置を変えない
![画像: ポイント2 頭の位置を変えない](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2016/09/13/9b0e037acbd031da62c59928aced42c11866a63c_xlarge.jpg)
頭の位置がズレると目線がブレてミスショットの確率が高くなる。頭は不動でその場で打つ。インパクトはアドレスの形に戻ってくるイメージだ
![画像: インパクトで左手の甲をボールにぶつけるつもりで、押し込んでいく](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2016/09/13/98d5daf9b0cb518a232db7948373e630c4ed597f_xlarge.jpg)
インパクトで左手の甲をボールにぶつけるつもりで、押し込んでいく
なるほど、体重が「左」なら重心は「右」に奥。そうすれば左足下がりの難しいライでも、平らなところと同じようにスウィングすることができるんですね。今井プロが教えてくれたコツを参考に、皆さんもぜひ練習してみてはいかがでしょうか。
2012年月刊ゴルフダイジェスト11月号出典
撮影/田中宏幸