パー5の2打目をせっかくフェアウェイに飛んだのに、ボールはなんと斜面・・・。残り200ヤード。トホホ、このライじゃ「フェアウェイウッドは打てない」と、諦めてアイアンを握っていませんか?そんなことはありませんよ!今井プロに解説してもらいましょう!
解説してくれるプロ
大事なことは「残す」こと
一番難しいのは、左足下がり。ここを攻略するにはどうしたらいいでしょう?
「キーワードは『体重は左でも重心は右』といことです。左足下がりでは、斜面なりに、つまり左側に体重がかかっていて当然です。でもそこで、重心まで左側にかかってしまうと、それは左足1本でスウィングしているのと同じこと。それではバランスは悪くなるし、すごく難しい。
なので、体重は左ですが、重心は右に残しておくんです。残しておくというのは、重心を斜面ではなく、鉛直方向に向けるということです。そうすることで、左足下がりの難しいライでも、平らなところと同じようにスウィングすることができるんですよ」
全部左にあると突っ込みやすい
体重は斜面なりに左にあっていい。しかし、軸まで左にあるとバランスが悪くなる
どう構える?
肩を使って重心を保とう
構え方のポイント1
ひざの高さは斜面と平行
ひざの曲げ具合でバランスをとるのは、どこでも共通。左足下がりでは、ひざのラインを斜面と平行にする
構え方のポイント2
目線を低く低弾道をイメージ
ボールが上がりづらい左足下がりでは無理に上げようとしない。目線を落として低い球をイメージする
構え方のポイント3
目標に対してスクェアに構える
どう打つ?
インパクトでボールを押し込んでいく
打ち方のポイント1
グリップエンドを体から外さない
上がらないライだと、どうしても球を上げたくなる。グリップエンドを体から離さない意識を持ち、上げたい気持ちをグッと抑える
ポイント2
頭の位置を変えない
頭の位置がズレると目線がブレてミスショットの確率が高くなる。頭は不動でその場で打つ。インパクトはアドレスの形に戻ってくるイメージだ
なるほど、体重が「左」なら重心は「右」に奥。そうすれば左足下がりの難しいライでも、平らなところと同じようにスウィングすることができるんですね。今井プロが教えてくれたコツを参考に、皆さんもぜひ練習してみてはいかがでしょうか。
2012年月刊ゴルフダイジェスト11月号出典
撮影/田中宏幸