プロのアプローチは、何気なく打っているように見えるが、ピンそばでピタッと止まる。「インサイドアウトの軌道で、球を包み上げるイメージで拾っていくといいです」と話すのは、小技の名手、河野晃一郎プロ。一体、どういうことか教えてもらった。
球を包み上げるとは?フォローでロフトを立てながら抜いていく
インパクトでは、ロフトを立てながらフェースローテーションをすることで、球を包み込むように拾っていく。これによってフェースに球が乗り、スピンがかかる。「フェースローテーションを使って打つけれど、カットではなく、インサイドアウト軌道で打つイメージです。フェースの真ん中で球を拾い、ややヒール方向に抜けていくくらいの感覚です」(河野)
ポイント 1:フォローでは手元を体から遠ざけるように振る
スタンスがオープンなぶん、フォローでは手元を体から少し遠ざけるように振っていくイメージ。手元が左に抜けるとカット軌道になってフェースに球が乗らない
ポイント 2:ヘッドは低い位置から低い位置に動かす
ボールをクリーンにとらえようとすると入射角が鋭角になりやすいが、これはカット軌道の元凶のひとつ。ヘッドは低い位置から入れ、ボールの先まで低く出すイメージ。
球を包み上げるイメージで打てば、プロのようにピンそばにキュッと寄せることができるはず。インサイドアウト軌道を意識して、スウィングしてみよう!
写真/中野義昌
(月刊ゴルフダイジェスト2014年12月号から抜粋)