2016年10月16日(日)「富士通レディース」東急セブンハンドレッドクラブ(千葉県 6635Y Par72)で初優勝を挙げた松森彩夏。何度も優勝の扉をノックし続けて手にした初優勝のカギは、ショートゲームの上達とバーディを狙う気持ちの強さでした。それでは、みんなのゴルフダイジェスト編集部員兼プロゴルファー中村修が解説します。

小学生の頃から江連忠ゴルフアカデミーでレッスンを受けていたことから、170センチの長身を生かした大きなアークでキレよく打つショットメーカーです。手足が長いので、振り遅れたり体との同調が崩れがちですが、しっかりとした太い軸で振るスウィングが身についていますね。

軸の太さを感じさせるアドレス

長身を生かして腰の位置も高く、スッと立っていていいですね。両脇も適度に締まって左腕とクラブのラインも非常にきれいです。頭をボールの右側にセットしていて、インパクトのビハインド・ザ・ボールの形を連想させるお手本のアドレスです。高く構えているのに両ひざの太さの軸が見えますね。

背が高い人は力むと低く構えてボールが遠くになりがちです。ドライバーで方向性が安定しない方は長身を生かして高く構えて、ボールの位置を確認してみましょう。

画像: 長身を生かした高く構えたアドレス

長身を生かした高く構えたアドレス

クラブを胸の前にキープしたバックスウィング

腕はアドレスの形のまま胸の前に置いたまま、股関節よりも上でねじりでバックスウィングされています。左手の甲が折れずに左腕と一直線になっていますね、フェースを開かずに胸の前に遠くに大きく上げています。

画像: 太い軸に沿ってクラブを胸の前にキープしながら上げる

太い軸に沿ってクラブを胸の前にキープしながら上げる

トップは1本の太い軸

両ひざから頭までに太い軸が見えます。体を揺すらずに骨盤の前掲も保ちながら背中をターゲットに向けています。右のかかとにしっかりと体重が乗って、非常に安定したトップのバランスを保っています。

画像: 1本の太い軸の中に収まるトップ

1本の太い軸の中に収まるトップ

フェースがボールを向くダウンスウィング

切り返しからフェースがプレーン上で、早い段階からボールを向いています。現代の大型ヘッドのドライバーにマッチしたシャットフェースの使い方になっています。フェースを開かずに上げて、下し始めたらプレーン上のどこでもフェース面はスクェアを保つので方向性がよく、力が逃げない力強いインパクトを迎えられています。

画像: 太い軸の中で切り返して体幹を使って回転する

太い軸の中で切り返して体幹を使って回転する

左腕とクラブが一直線のインパクト

左腕が胸の上に乗っていて、クラブと一直線になっています。体の回転で作ったエネルギーが非常に効率よくインパクトでボールに伝わっています。腰で押し込むようにすることで、手打ちにならないので当たり負けぜずにボールに合わせる動きもないですね。

画像: しっかりとインンパクトに力が伝わる左腕とクラブの直線

しっかりとインンパクトに力が伝わる左腕とクラブの直線

グリップエンドがおへそを向くフォロー

インパクトで腰の回転が先行しているせいで左サイドにスペースが十分にあります。そこのスペースに体にくっついたままの腕とクラブが収まっています。これだけ腕が長いのに体の正面から外れないところが、ショットの安定につながっています。

画像: フォローでも体の正面からクラブは外れない

フォローでも体の正面からクラブは外れない

フィニッシュまで一気に振り抜く

バランスの取れた体に無理のないフィニッシュです。インパクトよりもフィニッシュに向けて振られているのでバランスが崩れずにテンポよくフィニッシュに収まっています。頭とクラブが引っ張りあうフォローから体の回転が止まらずにクラブヘッドもしっかり回し込んでいます。

画像: バランスの取れた大きなフィニッシュ

バランスの取れた大きなフィニッシュ

松森彩香ドライバー連続写真

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