2016年10月26日、PGAツアーが東京支社設立を発表。日本ゴルフツアー機構(JGTO)の青木功会長、日本プロゴルフ協会の倉本昌弘会長らを交えて、記者発表を行った。2020年の東京五輪に向け、ゴルフの国際大会が日本を舞台に多数開催されるかも⁉︎
次回のワールドカップは日本で開催したい
「1957年には日本でワールドカップ(当時の名称はカナダカップ)が開催され、日本のゴルフは発展した。ジャック・ニクラス、アーノルド・パーマーも日本で開催されたワールドカップで勝利している。ワールドカップは来月オーストラリアで開催されるが、次回は日本で開催したい」
東京支社設立について述べたあと、PGAツアーのコミッショナー、ティム・フィンチェムは、日本でのワールドカップ開催へ努力することを明言。これを受けてJGTOの青木会長は、
「今年(オーストラリアの)メルボルンでワールドカップがあるけれども相当盛り上がると思う。なぜかというと松山(英樹)、石川(遼)がいくから。(ワールドカップのような)大きなトーナメントが日本に来るのはすごくいいこと。選手のモチベーションも上がるしね」と前向きなコメント。
米国選抜対世界選抜の対抗戦も。東京五輪前後は国際大会だらけ⁉︎
さらにフィンチェムコミッショナーは米国選抜対世界選抜の対抗戦である「プレジテンツカップ」も日本で開催したいという。
「プレジデンツカップは2015年に韓国でアジア初開催し、大変盛り上がりました。日本でも、と期待しています。東京五輪の前後に、プレジテンツカップ、ワールドカップを日本で開催したいと考えています」(フィンチェム)
残念ながらPGAツアー自体の日本での開催予定は現状ではないとのこと。ただ、2017年にPGAツアーチャンピオンズ(米シニアツアー)が日本で初開催されるのを皮切りに、ワールドカップ、プレジテンツカップ、それに東京五輪のゴルフ競技と、日本にゴルフの国際大会が集中する近未来がやってくることがにわかに現実味を帯びてきた。
世界の名手のプレーが観られるならば、ゴルフファンとしては嬉しいニュース。まだ決まっていることは多くないようだが、今後も東京支社を設立したPGAツアーの動向に注目していきたい。