松山英樹がエースドライバーであるスリクソン「ZR-30」からキャロウェイの「グレートビッグバーサ」に持ち替えたことで注文が殺到、ゴルフショップの店頭から同モデルが姿を消す事態となった。ドライバーの次に注目されるのは、彼の3番アイアンかもしれない。

「3番アイアン相当のクラブ」は勝利のたびに違う

松山は、ドライバーこそ「ZR-30」を長く愛用しているものの、フェアウェイウッドとアイアンの間、3番アイアン相当のクラブは意外とちょこちょこ変えている。たとえば2014年の彼の初優勝時。4番以降は「Z925」だったが、3番は「Z945」を入れていた。

かと思えばそのZ945がエースアイアンとなった2016年、フェニックスオープンでの2勝目の際は、4番アイアンの上には本間ゴルフのユーティリティ「TW727(ロフト19度)」を組み合わせていた。

http://gd.golfdigest.co.jp/wgd/先日のWGC初制覇の際も、アイアンは変わらずZ945。ただし、TW727に変わって、テーラーメイドの「M2ツアー」がバッグに入れられていた。そして、実はこのM2ツアーアイアンが、日本ツアーで密かなブームになりつつあるのだという。

画像: こちらが松山の使う「M2ツアーアイアン」

こちらが松山の使う「M2ツアーアイアン」

“松山効果”でプロたちがテストを開始している

日本オープンで勝ち、次戦に選んだPGAツアーで2位に入ったと思ったら、その次の試合でWGC初優勝という松山。その使用クラブが気になるのはアマチュアだけには限らない。

「M2ツアーの3番アイアンは日本未発売モデルですが、日本のツアーの中に、使ってみたいという選手が少なくない数いるそうです。契約外の選手からも問い合わせがあるみたいですよ」(関係者)

画像: M2ツアー。日本では4番アイアンより下の番手をカスタムオーダー可能

M2ツアー。日本では4番アイアンより下の番手をカスタムオーダー可能

このM2ツアー、ツアーと名がついてはいるものの、ヘッドには厚みがあって、ロフトは5番で23度とストロングロフト。いわゆるひとつの「飛び系」に分類されるアイアンだ。

タイガー・ウッズが、ジャンボ尾崎がそうだったように、強いゴルファーはゴルフクラブの流行を作り出す。「松山の3番アイアン」も、これから“くる”1本になる、かも。

週刊ゴルフダイジェスト11/22号では、松山英樹16ページ大特集に加え、松山が使うドライバー「グレートビッグバーサ」の記事も。こちらもあわせてチェックしよう。

※2016年11月8日16時1分、文言を修正しました

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