本日2016年11月12日は、ジェイソン・デイ29回目の誕生日。現在世界ランク1位の座に君臨するデイだが、ジュニア時代は貧困な家庭に育ち、荒れた生活を送っていたことでも知られる。そんな彼がいかにして世界ナンバーワンゴルファーにまで登り詰めたのか、彼のゴルフ人生を振り返ってみよう。

タイガー・ウッズに大きな影響を受けた

デイは、フィリピン人の母親とオーストラリア人の父と間に生まれた。裕福とは言えない家庭に育ったデイは、時に差別を受けたこともあった。父の勧めでゴルフを始めたデイだったが、11歳の時にその父が他界。その後ゴルフはおろか、ケンカ三昧の日々を送っていたという。

母親の勧めでクーラルビン・インターナショナル・スクールに入学したデイは、一冊の本と出会う。タイガー・ウッズの本だ。大きな影響を受けたデイは、それをきっかけに真剣にゴルフに取り組むようになる。瞬く間に才能は開花し、「全豪アマチュア選手権」や「世界ジュニア選手権」を制するなどタイトルを総なめする活躍を見せた。

画像: ショット前に目を瞑り、自分の弾道をイメージするルーティンを行うデイ。この辺りにも、ルーティンを大事にするタイガーの影響を感じさせる。

ショット前に目を瞑り、自分の弾道をイメージするルーティンを行うデイ。この辺りにも、ルーティンを大事にするタイガーの影響を感じさせる。

メジャー制覇、そして世界No.1プレーヤーへと成長

2006年にプロデビューを果たしたデイは、2010年「HP バイロンネルソン選手権」でPGA初優勝を果たした。2013年にはオーストラリア代表としてワールドカップに出場。アダム・スコットとのコンビで優勝を果たした。

画像: 前回のワールドカップで団体戦を制したオーストラリア代表。デイは個人戦優勝も飾った。 jp.pgatour.com

前回のワールドカップで団体戦を制したオーストラリア代表。デイは個人戦優勝も飾った。

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そして2015年、デイは更なる飛躍を遂げる。シーズンで2勝して迎えた「全米プロ」でメジャー初制覇。そして翌週の「ザ・バークレイズ」で優勝すると、その翌々週の「BMW選手権」でも優勝。この年は年間5勝を挙げる大活躍で、自身初の世界ランク1位にも輝いた。

画像: 特にパッティングのパフォーマンスを示すスタッツでは、軒並み上位に名を連ねた。

特にパッティングのパフォーマンスを示すスタッツでは、軒並み上位に名を連ねた。

方向性重視でありながら、強靭な体幹が超飛距離を可能にする

デイは、平均300ヤード以上の飛距離を誇る“飛ばし屋”でありながら、群を抜いているのはその安定感。デイのスウィングは、左右への体重移動が少なく、その場でクルッと回るイメージだ。腕の動きを最小限に抑え、体の回転のみでヘッドスピードを出している。普通ならこの打ち方だと飛距離が出ないが、強靭な体幹があるからこそ、このスウィングでも飛距離を出せるのだ。

デイは、ジュニア時代から「タイガーのような世界ランク1位のプレーヤー」になることを夢見た。そしてその夢は2015年、27歳という若さにして現実のものとなった。20代最後の年で迎える2016-2017シーズン、デイはどのような活躍を見せてくれるのか楽しみだ。

ジェイソン・デイ
PGAツアー通算10勝。
世界ランキング1位に君臨する最強ゴルファー

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