ミスショットの原因は“左わき”にある
国内屈指のショットメーカーとして活躍する宮里優作。そんな彼が興味深いことを話しくれた。
「あらゆるミスショットの原因を突き詰めると“左わき”に行きつく」
悪いショットが出るときは左わきが締まっていないことが多い。左わきが空いているといろいろなミスにつながってしまうのだ。では早速、「正しい左わきの締め方」を教えてもらおう。

宮里プロは左わきにグローブを挟んで練習するほど、左わきの締まりを確認する
ポイント1:両腕がつくる三角形をキープする

両腕の三角形を崩さなければ自然に左わきは締まる
締める意識を持つと、左肩がこわばってしまい手元が浮いてくる。左わきは意識的に締めるものではなく、「勝手に」締まるもの。そのためにはまず、両腕にできる三角形をキープし、腕と体が一体して動く意識を持とう。
ポイント2:左手一本で持って、クラブの重みを感じる

左手1本でクラブを持って重量を感じよう
左わきが正しく締まった状態では、上半身に余計な力が入っていない。その感覚を覚えるために、左手でクラブを持ち上げて、ヘッドの重みを感じてみよう。そのときの左わきの“締まり感”がスウィング中にも大事になる。
ポイント3:バックスウィングで胸が真後ろを向くほど回そう

テークバックでは肩をしっかり回す

フィニッシュでもしっかり肩を回す。
わきが“勝手に締まる”ためには、胸が左右に回ることが絶対条件。手先でクラブを上げてしまうと、ポイント2で挙げたヘッドの重みを感じることができない。胸が飛球線後方を向くくらい回してみよう。

後ろから胸がしっかり見えるぐらい、バックスウィングでは胸を回す
左わきを正しく締めれば、体に余計な力が入らず、スウィング軌道が安定する。結果、ダフりやチーピンなどのミスも劇的になくなるのだ。不安定なショットに悩まされているアマチュアは、まず「左わきの締まり」を注意してみてはいかがだろうか。

宮里優作。ツアー通算4勝。2016年からは選手会長としてもツアーを牽引する