せっかくパーオンしたのに、そこから3パットでボギー。絶好のチャンスを逃してはいないだろうか？ ショートゲームの専門家である石井忍プロは「左右対称、等速で振り子のように動かすのがポイントです」と話す。自身の著書「考えないアプローチ」から、理想のパッティングをご紹介。
六角形が崩れない「振り子」で打つ
パッティングストロークの理想形は、「振り子」です。
不動の支点を持った左右対称、等速のストロークができれば、ヘッドの入射角やインパクトロフトが揃い、いつも同じ転がりの球を打つことができます。
しかし「振り子」というと、柱時計の振り子のような1本の棒が揺れる様子をイメージしがちなため、手元を支点としてクラブが振り子のように動くストロークを考える人がいますが、そうではありません。
首の後ろを支点として六角形が崩れないように打つ
首の付け根の後ろ側あたりに支点を持ち、両肩、両ひじ、手元でできる六角形全体が動く振り子をイメージしてください。
このとき大事なのは、この六角形のそれぞれの頂点の角度が変わらないようにストロークすることです。肩、ひじ、手首をそれぞれロックし、自分の胸の前に六角形の板が吊り下げられているようなイメージでストロークしてください。
六角形の6つ目の頂点であり、支点になるのは、首の付け根の後ろ側。ここから六角形の板が吊り下げられている様子をイメージしよう
「考えないアプローチ」（ゴルフダイジェスト新書）より
写真/姉崎正
