2016年の男子ツアーは、ともに東北福祉大学出身の池田勇太が賞金王、谷原秀人が賞金ランク2位と、“東北福祉”のワンツーフィニッシュとなった。そこで今回は、数々の名プレーヤーを生み出した同大学の練習メニューをひとつ紹介しよう。
砂地から!? 超難関パー3がキャンパス内にある
東北福祉大・ゴルフ部の朝のジョギングに付いていくと、構内の林の中にティグラウンドらしきモノを発見。確認すべくティに立つと、おそるべき光景があった。
谷の向こうの林の中にはグリーンらしきものがある。距離はおよそ150ヤードほどか。谷底からは猛烈な逆風が吹いている。すると部員たちがアイアンを持ち、そのグリーンに向かって次々と打っていく。
部員のひとりが、「ここはダフッたら終わり、打ち込んでも(風に戻されて)終わりです」と話す。プロを目指す腕前の4人が交互に打っても、グリーンに乗るのはおよそ2割。低めに抑えた綺麗な回転の球だけがグリーンに乗る。
これほど難しいショートホールは滅多にない。この練習は、部員にとっては、スウィング軸を固めるのに最高の環境だという。それもそのはず、完璧なショットしかグリーンに乗ることはないからだ。
現在賞金王争いをしている池田勇太と谷原秀人も学生時代はこのホールで練習したのかも。東北福祉大学出身の選手が強い理由が少し分かった気がする。
※今回の内容は週刊ゴルフダイジェスト12月6日号に掲載されたもの。本誌では、その他の東北福祉大学の練習メニューも紹介している。読み逃しの人は電子書籍、もしくはバックナンバーで! (バックナンバー問い合わせはゴルフダイジェスト社販売部:03-3431-3060)