2016年の男子ツアートーナメントの年間功績を称える、日本ゴルフツアー機構の表彰式「JGTOアワード」が12月5日(月)に都内のホテルで開催された。1年間戦った選手たちとスポンサーなど関係者と抽選で当選したファンが一同に会し豪華なセレモニーが行われた!

池田勇太が7冠を達成

2016年の賞金王を獲得した池田勇太は7冠に輝いた。内訳は、「賞金ランキング賞」、「最優秀選手賞」、「平均ストローク賞」、「平均パット賞」、「バーディ率賞」、「ゴルフ記者賞」、「Most Impressive Player賞」の7つ。

開口一番「谷原さんとキョンテがいたからこそ、ここまで頑張れた」と語った池田。バーディ率(1ラウンド当たりのバーディ獲得率)はただ一人“4点台”の4.33。賞金王になるのも納得の、圧巻のパフォーマンスだった。

画像: 7冠を制して見事2016年の賞金王となった池田勇太

7冠を制して見事2016年の賞金王となった池田勇太

総合力(ユニシスポイント)では谷原秀人が上だった

ただ、その池田を“総合力”で上回った選手が一人いる。賞金ランク2位の谷原秀人だ。ティショットからホールアウトするまでの総合力を示すユニシスポイント(主要9部門の順位をポイント化し、その合計で表される)では94ポイントの谷原が1位で、140ポイントで2位の池田を大きく引き離している。

画像: ユニシスポイント1位で表彰を受ける谷原秀人

ユニシスポイント1位で表彰を受ける谷原秀人

下の図はJGTOの公式HPから引用した谷原のパフォーマンスチャート。赤い線が谷原の各部門の順位を表し、下の薄い黄色い線が池田のそれを表している。平均ストロークは池田が1位で谷原が2位、平均パットは池田1位で谷原3位、バーディ率はやはり池田が1位で谷原2位と、成績やスコアに直結する部門で極めてハイレベルな争いが繰り広げられたことがわかる。それにしても、谷原のチャートはドライビングディスタンスを除いてはほぼ十角形と言っていい、見事なものだ。

画像: ユニシスポイント1位の谷原を2位の池田と比較したパフォーマンスチャート。赤い線が谷原、黄色い線が池田の順位を表す www.jgto.org

ユニシスポイント1位の谷原を2位の池田と比較したパフォーマンスチャート。赤い線が谷原、黄色い線が池田の順位を表す

www.jgto.org

それでも賞金王にあと一歩届かなかったのは「バーディ率」

ユニシスポイントが二桁なのは珍しく、2016年の谷原の前は2006年、その年賞金王になった片山晋呉が「92」でランク1位になって以来(ちなみにその年の賞金ランク2位は奇しくも谷原だ)。今年の谷原が、どれだけ安定してハイレベルなパフォーマンスを発揮したかが伺える。

ただ、賞金王は池田勇太に輝いた。池田はバーディ率4.33。1ラウンド平均で4個以上バーディを獲るのは池田ただ一人。バーディ数も412と、2位の片岡大育は342と、これまた圧倒的な数字。一番バーディを獲った選手が賞金王になる。これがプロの世界なのかもしれない。

画像: バーディ率はただ一人4点台の池田勇太

バーディ率はただ一人4点台の池田勇太

2016年の男子ツアーは幕を閉じた。2017年は「レオパレス21ミャンマーオープン」が1月26日(木)より開催されることなどが発表されている。選手たちは1か月半のオフを経て、新シーズンにどんな戦いを見せてくれるのか? 2017年の賞金王は誰になるのか? 今から楽しみにしたい。

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