ボール売り場に行くと、大きく分けて二種類のボールが売られている。グリーン周りでのスピンをうたった「スピン系」。そしてドライバーでの飛びをうたった「ディスタンス系」。果たしてどちらを選ぶべきなのか……。そこで緊急アンケート! あなたはどちらを選びますか?

メリット、デメリットを把握しておこう

ディスタンス系とスピン系とは、それぞれどのようなボールなのだろうか。一般的に、ディスタンス系ボールとスピン系ボールを分かつのは、カバーの素材。スピン系ボールは別名「ウレタンボール」と呼ばれ、カバーに多くの場合ウレタン素材が使われる。対して、ディスタンス系ボールはアイオノマーカバーのものが多い。

ウレタンカバーはアイオノマーカバーよりもスピンが多くなる。そのため、スピン系ボールはグリーン周りのアプローチでしっかりとスピンがかかるわけだ。反対に、アイオノマーカバーはスピンが少ないわけだから、高打ち出し低スピンの飛ぶ弾道になりやすい。そのため、ショートアイアンでも高打ち出し・低スピンになり、飛ばせる。

また、ディスタンス系ボールはスピン系ボールに比べてコアが軟らかい。そのため、ヘッドスピードの高くない人でもコアをしっかりと潰すことができる。ボールが潰れるとその分スピンが減るため、ドライバーでもスピンが少なくなり、これも飛距離アップの可能性が上がるわけだ。サイドスピンの量も減るため「曲がりにくい」というメリットもある。コーチによっては「曲がる人は絶対、ディスタンス系を選ぶべき」という人もいる。

画像: メリット、デメリットを把握しておこう

プロはほぼ100パーセント、スピン系ボールを使う。トーナメントの硬いグリーンに止め、寄せるためにはスピン系ボールが必須だからだ。かのタイガー・ウッズは、「スピンはいくらかかってもいい」という趣旨の発言を過去にしているという。また、カバーがソフトなため、必然的にショートゲームでの打感の軟らかさも魅力となる。これも、スピン系ボールならではの良さだ。

しかし、アマチュアにとっては、ドライバーが曲がらずに飛びやすいというディスタンス系ボールのメリットは捨てがたい。アプローチでのスピンはかかりにくいが、転がしに徹すればそれも問題ないといえば問題ない。

アンケート! あなたはスピン系、ディスタンス系、「どっち派」ですか?

  • やっぱりアプローチでのスピンはスコアメークの要! 「スピン系」
  • とにかくゴルフは飛ばさなきゃ! 「ディスタンス系」
  • 秘策! 普段はディスタンス系だけどパー3はスピン系の「ミックス派」
  • カバーはスピン系、コアはディスタンス系の「第三のボール派」
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