まずはその全貌を見てみよう。こうだ。
スタート75分前、パッティンググリーンへ
・片手パット 24球
・パット 28球
まずは松山の「定番」とも言える片手パットでスタート。練習器具を用いながら24球を転がし、続いて通常のパットを28球。練習全体の約30%を、まずここで費やす。
スタート57分前、ドライビングレンジへ
・片手ウェッジ 12球
・56度サンド 11球
・ピッチングウェッジ 5球
・8番アイアン 7球
・6番アイアン 5球
・4番アイアン 1球
・ドライビングアイアン 1球
・3番ウッド 4球
・ドライバー 3球
・7番アイアン 1球
・9番アイアン 4球
・52度ウェッジ 1球
・56度ウェッジ 1球
・5番アイアン 1球
・3番ウッド 1球
・ドライバー 2球
ドライビングレンジに移動しても、まず最初に行うのは一見「地味〜」な片手打ち。松山がいかにこの練習を重要視しているかがわかる。フルスウィングの練習は49球。ドライバーはわずかに5球だ。1球しか打たない番手もいくつかあるが、すべての番手を一応、打つ。
スタート27分前、ショートゲームエリアへ
・ピッチショット 23球
・バンカーショット 10球
・ピッチショット 8球
ドライビングレンジの後はショートゲームエリアへ。ピッチショットを入念に練習する。
スタート17分前、パッティンググリーンへ
・パット 20球
練習の「シメ」はやはり、パッティング。20球を転がし、スタート3分前にティグラウンドに到着する流れだ。
いかがだろうか。練習時間は1時間10分。180球のうち、もっとも多いのはパットで72球。次いでチップショットで59球。フルショットの練習は割合としてはもっとも少なく、49球と下手したら我々一般アマチュアのスタート前と変わらないくらいの数だった。ましてやドライバーはわずかに5球。
スタート前は、ついついショット練習に熱がこもりがち。気がつけば10球連続でドライバーをマン振りしてる、なんてこともしばしばだが、松山を見習ってパットやアプローチにしっかりと時間を割いたほうがスコアは良くなるのかもしれない。