長尺への再挑戦をしたいスーパーシニアへ
2017年1月にヨネックスから発売されたばかりの最新クラブ、「ロイヤル イーゾーン」。
「このクラブは、クラブ重さが実測で287.7グラムと軽く、クラブ長さが実測で46.625インチと非常に長いのですが、バランスがクラブ長さの割にはD0.7と小さくなっています。クラブの振りやすさの目安となるクラブ慣性モーメントが291万g㎠と大きく、ネック軸回りモーメントが5804g㎠と非常に小さいのも特徴です」(クラブ設計家・松尾好員氏)
また構えたときの印象は、「ヘッドは横幅が広い丸型形状で投影面積が大きく、強いフックフェース設定に加え、重心距離が非常に短いので、球をつかまえるイメージがあります。なお、ヘッドのトウ側が低いのでアドレスでは非常にフラットなライ角に見える」(松尾氏)。
軽量ながらしっかり感のある専用シャフト
さらに、「試打クラブは11.5度で標準のSRシャフト仕様でしたが、自社製シャフトは軟らかめの設定ながらも適度なしっかり感もあり、しなりもスムーズでよく吟味されている感じ」というのが松尾氏の手ごたえだ。
いっぽうの堀越プロは、「SRシャフトで試打しましたが、しっかり感があるので、ヘッドスピードが40m/s以上のゴルファーでも使えそうです。ゆるく振ってヘッドが勝手にターンするシャフトで、スウィングプレーンがしっかりしているゴルファーに合います」と分析する。
また堀越プロは「フェースの弾き感が強く、飛ぶ印象が強いですし、打音からディスタンス系ボールとの相性がよさそう」との感想も。松尾氏は「ヘッドは強いヒール寄り重心設計なので、フェースの真ん中で打てば自然に球にフック回転がかかりやすく、球がつかまえやすくなっています」と教えてくれた。
なお、松尾氏は実際に70~75歳のゴルファーにも試打してもらったところ、「正確にミートできたときの飛距離は目を見張るものがあった」そうで、堀越プロも「競技に参加しているシニアゴルファーが使用すると、5~6年前の飛距離が取り戻せるクラブ」と評価。飛距離に悩みをもつシニアドライバーを救う1本と言えそうだ。
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