「秘密のケンミンSHOW」で知名度UP。限定メニューから定番メニューへ
熊本の名物麺といえば東京でもおなじみの熊本ラーメンかと思っていた。しかし、くまもと中央CCの中瀬英仁支配人に聞くと、「やっぱり熊本ですからね。太平燕を是非召し上がってください」とのこと。タイーピエン? それっていったいなんだろう?
聞けばこの太平燕は最近話題の熊本の“郷土麺”。くまもと中央CCでも、もともとは期間限定メニューだったのが、県外から訪れるプレーヤーからの要望により定番メニューへと“昇格”したのだとか。テレビ番組「秘密のケンミンSHOW」などにより知名度がアップしたこともその背景にはあるようだ。
聞けばどうやら中華麺の代わりに春雨を使った麺料理とのこと。それだけに、ヘルシーメニューとして女性人気も高まっているという。
いざ太平燕、実食。これはあったまる!
というわけで、午前中のハーフを終えてレストランに到着したら迷わず太平燕をオーダー。値段は1300円で、半焼き飯が付くから腹ペコ状態でも迷わず頼んでオッケーだ。そして待つこと約5分。念願の太平燕が到着した。
まず驚かされるのはその具の量だ。うずらの卵にカマボコ、さつま揚げ、白菜やもやしなどの野菜、エビ、イカ、つみれにキクラゲ……何種類もの具が白濁したスープの上にこれでもかと盛られている。うーん、うまそう。
鶏ベースのあっさりスープながら、たくさんの具から出た出汁が絡み合い、その味わいは複雑。それでいて、一つ一つの具は野菜は野菜、魚介は魚介の味がして、それぞれに楽しめる。食べ進めるうち、麺が春雨であることもあって、まるで鍋料理を食べているような感覚になってくる。「滋味深い」という表現がよく似合う麺だ。うーん、うまいぞ、太平燕!
取材日は最高気温が10度に満たない真冬日だったが、食べ終えた頃には足の指の先まで温まっていた。午後のハーフも頑張れそうだ。これは余談だが、おまけ的扱いの半焼き飯がパンチのある味わいで実に旨い。春雨だと物足りないのでは? と男性ゴルファーは思うかもしれないが、この半焼き飯の存在により、そんな心配は無用となる。ガッツリ、お腹いっぱいにしてくれるメニューだ。
熊本名物の太平燕は、名匠・上田治設計のコースと戦って気持ち良く疲れた体と心を癒してくれる一杯であった。くまもと中央CCを訪れたら、ぜひとも食べたい一品だ。……っていうか、東京でも食べたーい!