「女子世界ランク1位のリディア・コーは、練習場で右手だけでクラブを持ってボールを打つ練習をよく行っています」と教えてくれたのは中井学プロ。中井プロによれば、これは「正しい右手使いを覚えるのに効果的」だという。シンプルだけど効果絶大なこの練習法、じっくり解説してもらった。
体のターンと右腕の回旋の連動をマスター
中井プロによれば、この練習は「正しい右手使いが効果的に覚えられる」のだという。
「この練習では、右胸を大きく張るのがポイントです。バックスウィングで右の肩甲骨を後ろに引いて右胸を張ると、右腕全体が右に回旋しやすいんです。その相乗効果でインパクト後に右腕が左に自然に回旋します」(中井)この動きこそが、正しい右腕使いというわけだ。
中井プロも積極的に取り入れているというこの練習。とにかくポイントは右胸の張りだ。右ひじを絞ってタメを作ろうとすると、右腕が回旋しなくなり、フェースが開いてしまう。しかし、トップでしっかりと胸を開き、インパクト後に自分から見て左側に右腕全体を回旋させれば、右腕がしっかり伸びて、フェースもしっかりターンする。
片手打ちだから、飛ばそうと思う必要は皆無。ゆったりとした動きの中で、体のターンと右腕の回旋を連動させる感覚がつかめれば、フェースもスクェアに戻しやすいし、飛距離アップにもつながる。地味だけど、ぜひ取り組みたい練習法だ。
(週刊ゴルフダイジェスト2017年2/28号「“腕の振り”だけ考えよう!」より抜粋)