最近のゴルフシューズはダイヤル式が大人気。ダイヤル式でカチャカチャ締めるのも楽だが、靴紐ならではの締め方のバリエーションがある。スポーツシューフィッターの資格を持つ神谷幸宏プロに、足の形に合わせたおススメの4つの結び方を教えてもらった。
足元がぐらつく人は「シングル+かかと補強」
結び方のポイント
この通し方は、通す方向で締まる面を変えられるので、写真と同じように通すと右も左も外側が締まるようになる。トップに穴で輪を作って通し、かかとをしっかりホールドするのでトップもフォローもしっかり踏んばれる。
幅広の人は「結ぶ目隠し」
結び方のポイント
見た目からは分からないが、紐を見えない裏側で縦に穴を飛ばしながら通しているので必要以上に締まらずに緩みもしない。締めつけないから疲れず、紐が鬱陶しいタイプにはうってつけだ。
甲高の人は「縦に1コ飛ばし」
結び方のポイント
甲の部分を締めすぎると、土踏まずのアーチ(足の裏のへこみ)の高い人は、アーチが潰れて踏んばりが利かなくなる。靴によって深さが異なるので、靴に合わせてブリッジ(下から通す)させる位置を変えるのもOK。
開張足の人は「指先ゆったり+かかと補強」
結び方のポイント
下段で縦にブリッジ(下から通す)させるので上段をしっかり締めても、指先に余裕が生まれる。指先を動かすと親指と小指を結ぶ横アーチを生かせるようになり、歩いても疲れにくくなる。指先で地面をつかむような感覚だ。
実は靴紐の通し方は、数十種類あるんだそう。「通し方によって締めつける場所を変えたり、締めつけない結び方もあります。左右で別の結び方をするのもアリですね。自分に合ったカスタマイズを見つければ、靴の持つ本題の性能を引き出してくれますよ」と、神谷プロ。
靴紐の結び方によって、履き心地が変わるという。皆さんも、自分に合った結び方を探してみてはいかがだろうか。
※月刊ゴルフダイジェスト2016年5月号抜粋