わかってそうで意外とわかっていないレッスン用語を分かりやすく解説する月刊ゴルフダイジェストの大人気連載「レッスン用語に五里霧中」。イラストレーター・野村タケオさんと井上透コーチの掛け合いが人気のこの連載、今回は「練習場でもコースと同じように打つべき?」がテーマ。練習場でもコースと同じように、一球一球ていねいにルーティンを行ったり、アドレスしないといけないんじゃないの?
衝撃!練習場では「たくさん打つ」のが正解だった
野村さんは、練習場に行ったら「コースと同じように打ちなさいって言われるので、1球ずつ時間をかけてチェックする」という。しかし、井上コーチによると、それは効果的ではないという。
「ルーティンやアドレスの形を覚えるなら家の鏡の前でもできます。練習場に行ったら『たくさん打つ』ことが大事です。ゴルフはどれだけ球を打ったかという経験値が必要。それからミスをなくす作業をしていかなくてはなりません」(井上)
「ポンポン打つより1球1球ていねいに打つほうがいいと思いがちだが、練習場では短い時間でたくさん打つ。家などではルーティンを確認する、というように練習方法を分けたほうがいい」と井上コーチ。そうだったのか。
一定のリズムで30ヤードのアプローチをしてみよう
では、具体的にどんな練習をすればいいのだろうか。
「まずは、球を少し離して、3球並べます。クラブはウェッジ、一定のリズムで30ヤードを打つ練習です。ポンポン打とリズムよく打ってください」(井上)
ドリルを試した野村さんは「こんな速く打つの?」と驚きの様子。その理由を井上コーチはこう説明。
「練習ではミスも出ますが、いちいち『反省しすぎない』ことが大切です。反省しすぎると、ダフッた後にトップするなど、逆のミスをしてしまうからです。頭で考えすぎないで打つ訓練だと思ってやってみてくださいね」
練習場で簡単にできる井上コーチのドリル、ぜひ試してみよう!